フラワーアレンジメントに興味はあるけれど、なんだか難しそうだし面倒くさそう。
でも、初心者でも簡単にフラワーアレンジメントが作れる秘密兵器の道具があるんです。
オアシスという名前のスポンジなのですが、これを使えば難しい技術がなくてもお花を挿すことが出来るので、初めてでもいろんな形のアレンジメントに挑戦できますよ♪
この記事では、そのオアシスについて、購入方法・使い方から処分方法までまとめてみました。
そもそもオアシスって何?
フラワーアレンジメントを作る時に花を挿すスポンジのことをオアシスっていうんだね。
知ってる!器の中にある緑色のやつね。
オアシスには、水をいっぱい吸わせてあるんだよね。
水の塊って感じかな。
オアシスは購入した段階では乾燥していてとても軽いスポンジです。使用する前に水に浸すことでタップリと水を含みお花が生きていける状態になります。
簡単に言うと、水の入った花瓶の役割をしてくれるということです。
もうひとつオアシスには大きな役割(特徴)があります。それはお花を挿して固定することです。挿したお花が思った場所に留まるのでフラワーアレンジメントを作ることが用意になります。
日本の生け花でいうと、剣山の役割をしてくれるのがオアシスです。
花瓶と剣山の両方の仕事をしてくれるのがオアシスなのね。
オアシスはフラワーアレンジメントを作るための秘密兵器なんだよ。
特に、初心者にとってはとても便利なツールだと思うよ。
オアシスの使い方
オアシスの使い方は特に難しいことはありません。ポイントさえおさえてしまえば初心者でも簡単に使うことができます。
手順1:使いたいサイズにカット
まず、使用する大きさにカットします。
オアシスで一般的な大きさは23cm×11cm×8cmです。家庭で作るアレンジメントであればこのサイズでも大きすぎます。バスケットやコンポートなどアレンジメントする器に合わせた大きさにカットします。
慣れないうちは、オアシスをセットしたい場所の大きさよりも少しだけ大きめにカットしましょう。大きすぎたときはサイズ調整できますが、小さすぎた場合は最初からやり直すことになりかねません。
オアシスをカットするために専用のオアシスナイフなどもありますが、家庭にある普通のナイフや包丁でOKです。(オアシスのメーカーサイトによると人体に有害な成分は含まれていません)
万が一飲み込んでしまった場合
ご安心ください、人体に有害な物質は含まれていません。無理に吐かせようとしたりせず、自然に排泄してください。
そう言われても、キッチンで使う刃物を使うのは嫌じゃない?
そうだよね。
そういうときは、プラスチック製の下敷きや定規でも切ることができるよ。
手順2:水に浸ける(給水する)
オアシスに給水するにはオアシスが完全に沈むだけの水の深さが必要です。大きめの容器を使いましょう。
オアシスを水面に浮かべたら自然に沈むまで数分待ちます。全体が沈んでオアシスの色が少し濃くなったら完了です。
手順3:器にセットする
給水したオアシスにはお花のための水分がタップリあるので、水を貯めるための器は必要ありません。しかし、そのままではオアシスを置いたところが濡れてしまうので、それを防ぐための器が必要になります。
また、オアシスが直接見えてしまうのは見た目がよくないので、透明なガラスの器などにセットするのはおすすめできません。
プラスチック製のコンポートや陶器の器であれば、水が漏れる心配がないので直接セットして大丈夫です。
花屋さんなどで保水性のない籠などにアレンジメントするときは、セロファンなどを敷いて水漏れを防いでいます。
手順4:花を挿す
準備ができたね。
もう花を挿すことができるんだけど、その前にいくつか知っておいたほうがよいポイントがあるからまとめてみるね。
オアシスには何センチくらい挿せばいいの?
まず挿し方が浅いとアレンジメントが壊れやすくなってしまいます。また、切り口がグラグラしてしまう為、お花に充分な水がいかずに傷んでしまいます。
逆に挿し方が深すぎるとオアシスの下から飛び出してしまったり、オアシスの内部で茎同士がぶつかり合ってしまうので良くありません。
どの程度挿すかは、花の種類・大きさ・茎の長さ・茎の太さ等によって微妙に違ってきます。
では、どのくらい挿せばいいのか? これには正解はなく「作っていくうちに覚えていく感じ」ということになりますね。
茎の切り方にも気を使いましょう
切り口は斜めになっていて、オアシスに挿さる部分の茎はなめらかにしましょう。
45度~60度くらいに斜めに切ってあるとオアシスに挿しやすいです。またお花が水を吸い上げやすくするためにも斜めの切り口が適しています。
斜めに切ることで切り口の断面積が大きくなり水の吸い上げが良くなるんです。これはオアシスに挿すときだけではなく花瓶に活けるときなども同じです。
お花を挿す順序ってあるの?
オアシスを使ったフラワーアレンジメントにおいては、お花を挿す順番はあまり気にする必要はありません。
デザインによって作りやすい順番というのはあるのですが、順序通りでないと作れないというものではないんです。あまり気にせず自由に楽しく作ってみてください。
このくらいのアレンジメントなら2~3分でできちゃうよ。
とっても楽しいからママも作ってみたら?
そうね! 作ってみたくなったわ^^
手順5:お花の管理
フラワーアレンジメントが完成した後も、お花を永く楽しむためにはオアシスの水の管理を忘れてはいけません。
オアシスが完全に乾ききるまでには何日もかかります。何もしなくてもお花がすぐに枯れてしまうことはありません。しかし、時間が経つにつれて水の量が減ってくるのは事実です。コマメにお水を補充してあげたほうがお花のためには最適です。
オアシスってどこで買えるの?
ところで、オアシスって普通の人でも買えるの?
もちろん。
いろんなところで売ってるよ。
花屋さんは資材の問屋さんから購入するのですが、個人でもいろいろなところで購入できます。一般的な大きさ(23cm×11cm×8cm)の場合、値段の目安は100~300円くらいですが、購入する場所によって種類や特徴がありますのでまとめてみます。
花屋さんで購入
もちろんオアシスは花屋さんで購入できます。
店頭に並べて売っているお店はあまりないかもしれませんが「オアシスわけてもらえますか?」って聞いてみれば出てくるはずです。
花屋さんが自分で使っているオアシスなので品質には問題ないはずです。値段は「言い値」になることが多いと思いますが、300円以上する場合は良心的ではないと思います。
100均やホームセンターで購入
オアシスは100均でも売っていますから探してみてください。ただし、花屋さんで使っているオアシスと比べるとはるかに品質が落ちますのでご注意ください。
ネットで購入
お花の資材や道具を専門に販売しているネットショップもたくさんあります。もちろんオアシスもネットで購入できます。
ひとつだけ(単品)の購入となると送料の絡みなどでお勧めできませんが、まとめて購入するのなら絶対ネット購入がお薦めです。10個入りや48個入りなどケースで購入すればかなり割安になります。
例えば「はなどんやアソシエ」さんにはオアシスなどの道具や資材だけではなく、ドライフラワー・プリザーブドフラワー、そして生の花も揃っています。
使用済みオアシスの処分方法
オアシスは一度購入すれば何度でも使えると思われるかもしれませんが、残念ながら基本的には一度限りの使い捨てです。
花を挿せば当然穴が空いてしまうわけですが、この穴は空いたままふさがることはありません。穴がたくさん空いた状態ではオアシス本来の性能が発揮されません。このため一度使ったオアシスはゴミとして処分することになります。
オアシスは何ゴミに分別されるのか?
オアシスの原料はフェノール樹脂というものです。これが燃えるかどうか(燃やしていいかどうか)は、いろいろ意見があるようです。
参考までに製造メーカーのホームページを見てみると「燃やして問題はないけれど、各自治体の分別方法を参考にしてください」ということらしいです。
使用済みオアシス®フローラルフォームの処分方法
可燃ゴミとして処理可能ですが、各自治体により処理方法が異なる場合がございますので、詳しくは各自治体にお問い合わせ下さい。
フォーム使用後のごみ処理方法を教えてください。
アクアフォームは燃やしてもダイオキシンは出ませんが、基本的には各地自治体の廃棄区分(プラ)にしたがって処理してください。
我が家の場合は何ゴミになるのかなあ?
市のホームページによると、燃えるゴミでいいみたいよ。
ただし、何ゴミに出すにしてもオアシスの水分はしっかり切ってから出しましょう。手で握って絞る程度でも充分脱水できます。
まとめ
オアシスを使えば、難しいと思われがちなフラワーアレンジメントを手軽に作ることができます。
オアシスの購入は花屋さんだけではなく、ネットショップや100均でも可能です。使い方も簡単で、水を吸わせて器にセットするだけで花を挿すことができます。
オアシスは長期保管しても腐るものではありません。花瓶とセットで備えておくのはいかがでしょうか? 是非フラワーアレンジメントを気軽に楽しんでみてくださいね♪