買ってきたばかりのバラの切り花なのに、元気がなくてしおれてしまった経験ないですか?
バラに限らず切り花がしおれてしまう原因は水分不足!花瓶に挿すだけでは不十分なんです。詳しく解説しますね。
もし、しおれてしまっても慌てないでください。もとのように元気にする方法もお伝えしますね。
バラの切り花がしおれてしまう原因

大変よ!買ったばかりのバラがしおれてる(T_T)

葉っぱも弱ってしまったね。

しっかり花瓶に挿しておいたのに何で?

新しいお花で水に浸けてあっても、それだけでは不十分なんだよね。
バラなどの切り花がしおれてしまう原因は水分不足!内側の水分が足りなくなると、花はフニャフニャしてハリがなくなってくるし、葉っぱはカリカリになってきます。これがしおれた状態ですね。
では、どうして水分不足になってしまうのでしょうか?それには大きく2つの原因があるんです。
原因その1:茎からの吸い上げ不足
切り花には根っこがありませんから、茎の切り口から水を吸い上げます。切り口の状態が悪いと水の吸い上げが悪くなるんです。
切り口はなるべく鋭い刃物で斜めに切るのがオススメです。しかし、もっと大切なのは切り口を乾燥させないことです。切り口が乾燥して水を吸い上げるための管(導管といいます)に空気が入ってしまうと水を吸い上げることができなくなってしまうからです。
また、花瓶の水は綺麗な水道水を使いましょう。水が汚れてバクテリアなどが繁殖すると、導管をふさいでしまい水の吸い上げが悪くなります。

花瓶に挿す前に切り戻したのにダメだったわよ!

そうすると、もう一つの原因が関係していそうだね。
原因その2:葉っぱなどからの蒸発
花の水分が足りなくなるもう一つの原因は、葉っぱや花びらから水分が蒸発してしまうからです。人間が汗をかくのと似ていますね。
もちろん水分が蒸発すること自体は正常なことなのですが、その量が問題になります。エアコンの風などが直接あたったり室温がとても高かったりすると、蒸発しすぎて水分量が少なくなり、花がしおれてしまうことになります。

これが原因ね。エアコンの風があたっていたわ(T_T)

原因が分かって良かったね。このくらいの状態なら、きっともとに戻るから安心して\(^o^)/
しおれたバラをもとに戻す方法
切り花のバラがしおれてしまったのは水分の不足が原因でした。それでは水分をもとに戻してしおれたバラを元気にするにはどうしたらいいのでしょう。

花屋さんの現場でも実際にやっている簡単な方法を教えるね。

うん、やってみるわね。
ステップ1:新聞紙で包む
新聞紙を1枚用意します。他の紙やビニールでもいいのですが、通気性などを考えると新聞紙が一番適しているようです。
葉っぱや花がすべて隠れるように包みます。しおれて下を向いた状態を正す様に全体を強めに包んでください。
新聞紙で包むことで、葉っぱからの水分の蒸発を最大限に防ぐことができます。
ステップ2:茎を切り戻す
切り口をキレイにするために切り戻します。今回は、弱ってしおれている状態なので多めに5センチ位切りました。
よく切れるハサミを使って斜めに切るのがいいでしょう。水切り(水の中で茎を切ること)ができればより一層効果的です。
切り口を切り戻すことで、効率的に水を吸い上げることができるようになります。
ステップ3:深水に浸けてしばらく待つ
なるべく深い器に水を多めに入れます。このとき、切り花用の栄養剤を水に混ぜて使うと効果は倍増です。今回は、手元にあった一回分の小袋を使いました。
新聞紙で包んだ花を深水の中に挿してしばらく待ちます。花の状態にもよりますが数時間から半日くらいはこのままにして様子をみてください。
今回は夕方に処置をして翌日の朝まで一晩様子をみてみました。
もとに戻ったバラ

わぁ~、元気になったわね\(^o^)/

少しだけ花びらに痛みが残っているけど、このくらいなら合格だね!

葉っぱも元気にシャキッとなったね。

今度は、風が当たらない場所に飾るわね♪
まとめ
バラに限らず切り花がしおれてしまうのは、水分が不足してしまうのが原因です。
切り花を飾るときには、切り口を切り戻して水を吸い上げるのに適した状態にしてあげましょう。
そして、葉っぱなどからの水分の蒸発を少なくするために置き場所にも注意してください。エアコンなどの風や直射日光があたる場所は避けてください。
人でいうと熱中症を防ぐのと同じ様に対処するのがポイントですね。
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