「切り花はすぐに枯れてしまうから飾らない」なんて言わないでください!飾る前に「水切り」していれば元気に長持ちしますから…
切り花を長持ちさせる方法にはいくつかありますが、一番の基本で簡単な方法が「水切り」です。水切りをやるかやらないかで、切り花の寿命は格段に違ってきます。
ほんのひと手間かけるだけで切り花を長く楽しめますから覚えておいてくださいね!
水切りのやり方
水切りとは、水の中で茎を切り戻す水揚げの方法です。
やり方は難しいの?
とっても簡単だから誰でもすぐにできるよ!
茎を水の中に入れ、先端から2~3センチのところを水中で斜めに切り落とします。
蛇口から流れる水に濡らしながら切るのではなく、器に貯めた水の深いところで切ります。(水圧が大きいほうが効果があるようです。)
切った後はなるべく早く花瓶などに飾ってください。(切り口が乾いてしまったら水切りの効果が半減してしまいます。)
水切りで長持ちする理由
どうして、水切りするとお花が長持ちするの?
その理由は2つあるんだよ。
茎の中の空気を取り除く
買ってきたばかりの切り花の切り口はどんな状態でしょう?乾いていないでしょうか。
切り口が乾いているということは、茎の内部に空気が入ってしまっていると思われます。この空気が水の吸い上げを妨害してしまうのです。
水切りをすると茎の中に入り込んだ空気を取り除くことができます。
切り口をキレイにする
根っこのない切り花の場合、必要な水分は茎の切り口から吸い上げることになります。
買ってきたばかりの切り花の切り口は、バクテリアなどが繁殖していて汚れています。バクテリアによる汚れは水の吸い上げを妨害するんです。
水切りをして切り口をキレイな状態にすることで正常に水を吸い上げることができます。
水切りを実際にやってみよう
少し弱ってしまったキンギョソウがあるから、実際に水切りをしてみようね!
首が曲がってしまって、しなびた感じだけど元気になるのかなぁ~
水切りは、飾ってあったお花に元気が無くなったときにも有効です。花瓶の水換えをする際に一緒に行うといいですね。
キンギョソウの茎の先端を3センチほど水の中で切ります。お水は普通の水道水でOKです。なるべく深いところで切ったほうが効果がります。
切り終えたら、なるべく早く花瓶などに生けてください。
今回は、弱ったお花でしたから新聞紙で巻いて様子を見ることにします。(余分な水分の蒸発を防ぐためです。)
買ってきたばかりの新しいお花を水揚げする際は、ここまでする必要はありません。切り口を水の中で切ったらそのまま飾って大丈夫です。
キンギョソウは元気になったかしら?
一晩経ったから元気になったと思うよ\(^o^)/
垂れ下がっていた先端も真っ直ぐになり、全体にお水が行き渡った感じで元気になりました。
弱ったお花も、水切りをし直すことでもう一度楽しめるようになることもあります。諦めて捨ててしまう前に試してみるといいですね。
まとめ
水切りはほとんどの切り花に効果のある水揚げ方法です。
切り花を購入してきたら、そのまま飾るのではなく必ず水切りしてから生けるようにしましょう。
また、弱ってしまったお花にも効果がありますので、水換えのたびに切り戻して飾れば長く楽しむことができます。(毎回水の中で切るのが面倒だと感じれば、普通に切り戻すだけでもある程度の効果はあります。)
ひと手間加えて、お花のある生活を楽しんでくださいね\(^o^)/