お花屋さんの切り花の名前でよくあるのが「スプレー」という言葉。例えば、スプレーバラ、スプレーカーネーション、スプレーマム(菊)など。
何気なく使っているスプレーという言葉ですが、どういう意味かご存知でしょうか?
スプレー(spray)を直訳すると「「しぶき、水煙、しぶき状のもの、スプレー液、噴霧器」などの意味があるようでが、お花で使われるスプレーという意味はというと…
スプレーバラ、スプレーカーネーションとは
スプレーってどんな意味?
スプレーって、まさかペンキのスプレーじゃないわよね。
そう思っている人、意外と多いかも…
スプレーバラやスプレーカーネーションって、とてもカラフルなお花が多いので塗料で着色してあるお花のことだと勘違いされることもあるのですが、それは間違いです。
お花の名前で使われるスプレーとは、しぶき状(放射状)に枝分かれしたお花のことです。一本の茎に一輪のお花が咲くタイプのものに対して、スプレー〇〇という名前のお花は一本の茎から枝分かれしたお花が複数輪咲いています。
スプレーバラやスプレーカーネーションの価格や特徴
スプレーって、お花がたくさんついていてとってもお得ってことね。
でも、値段やお花の大きさには違いがあるけどね。
お花の大きさは、季節やそれぞれの品種によっても違いがあるので一概には比較できません。大まかには、スプレータイプのお花は一輪に仕立てられたものに比べると、ひとつひとつのお花の大きさは小さめになります。
値段も同様に品種や等級(サイズや品質など)によって違ってきます。スプレータイプだからといって特別高いとか安いということはありません。
本当に着色しているカーネーションやバラもあります。
でも青いバラっていうのは偽物よね。
吸わせたり吹き付けたりして着色したものだね。
バラやカーネーションはいろいろな色があってとてもカラフルなのですが、自然には青い色はありません。
青い色の品種改良も盛んに行われてはいるのですが、実際見てみると青というよりは紫に見えるものばかりです。
お花に色を付ける方法には大きくわけて2種類あります。ひとつはスプレー缶の塗料を吹き付ける方法です。(これこそ本当にスプレー〇〇になるわけですね…)
もう一つは染料の入った水を吸わせて内側から染める方法です。こちらのほうが本物っぽく着色されるのですが、飾った時に水の中に染料が戻ってしまうことがあり、花瓶が染まってしまうことがあるので注意が必要です。
どちらの方法も、基本的には白い花をもとに着色します。カーネーションやバラ以外にもカスミ草を着色したものは比較的一般的かもしれません。
レインボーカラーのバラも…
こんなに派手なバラもあるのね
特殊な方法で染めてあるらしいんだけど、花びらごとに色が違うんだよね。
まとめ
スプレーバラやスプレーカーネーションとは、枝分かれしていて複数のお花が咲いているものをいいます。決して塗料でスプレーしたものを指すのではありません。
ところが、紛らわしいことに本当に着色したお花も存在します。しかし、こちらはスプレー〇〇とは呼ばれません。ややこしいですがお間違いのないように…