”実もの”とは、その名の通り、実のついた花材のこと。実ものを使うことで、手軽にワンランク上のお洒落なアレンジメントになるのが魅力です。
また、ドライフラワーにできる種類が多いのも”実もの”の優れた点ですね。生花で出回る季節が限られている代わりに、ドライフラワーの製品もあるので便利に使えます。
花屋さんで普通に売られているものだけでなく、野原に生えているオススメのものなどもご紹介します。
花屋さんで買える”実もの花材”定番11種
”実もの”の切り花は季節限定のものが多いですが、中には通年購入できるものもあります。
花屋さんの店頭に並ぶ”実もの”の中から比較的ポピュラーな花材をご紹介したいと思います。
ヒペリカム
花屋さんで購入できる”実もの”の中でも一番定番なのがヒペリカムです。赤系の色が一般的ですが、他にもピンクや緑・クリーム色もあります。
こんもりした緑の葉っぱが付いているのも特徴で、”実もの”としてアクセントになる以外にも、隙間を埋める花材としても重宝します。
輸入品の割合が多いので一年中入手可能なのも人気の理由かもしれません。
ヒペリカムは、残念ながら綺麗なドライフラワーにはならないと思います。
シンフォリカルポス
純白の”実もの”は珍しくって貴重な存在です。稀にピンクも見かけますが白いものにはかないません。
葉っぱは比較的傷みやすいので、取り除いてから飾ることをおすすめします。
こちらもヒペリカムほど量は多くないですが通年入手可能です。
白い実は、痛むと茶色く変色して落下してしまうので、ドライフラワーには不向きです。
ムラサキシキブ
その名のごとく、紫色の小さい実が枝いっぱいについています。
夏の終わりから秋口に、切り花でも流通しますが流通量は少ないので、花屋さんで見かけたら一度使ってみてください。
バーゼリア
輸入品が主なので通年入手可能です。ワイルドな見た目なのでかなり個性的な作品が作れます。
ドライフラワーにも適した花材なので、クリスマスシーズンにはリースなどにも使われます。
バラの実
野バラの実は、庭や野原でも見かけることができますが、花屋さんでも買うことができる花材です。
バラの種類によって茎の長さや実の大きさに違いがあるので、バラの実だけを集めてもいろいろな表情を楽しめます。
ドライフラワーになっても、ほとんど同じ状態なのでリース作りなどにも使えますね。
サンキライ
別名”サルトリイバラ”とも呼ばれるだけあって、大きなトゲがあるので取り扱いには注意してください。
日本の野原でも見つけることができますが、クリスマスシーズンの赤く色づいた実は、中国からの輸入が多いようです。ドライフラワーに適した花材で、ツル状になっているのでリース作りには特に便利です。
また、赤く色づく前の緑色の実を使えば、夏場の涼し気なアレンジが作れます。
フウセントウワタ
薄紫色のカワイイ花を咲かせるフウセントウワタですが、その実はとても個性的です。
実の大きさも10センチほどはありますし、丈夫な茎も長さがあるので、大きなアレンジメントを作る時には便利な花材です。
ただし、切り口から出る白い樹液は、目に入ると結膜炎になりますのでご注意を…
ツルウメモドキ
夏の終わりから秋にかけて、野山に自生していますので見かけることもあるかも・・・
花屋さんでも秋になると売られています。
茎はツル状で比較的柔らかく、簡単にまるめてリースにすることができます。ドライになってもほとんどそのままの状態を保ってくれますから、翌年まで充分楽しめます。
ホウズキ
誰もが知っているホウズキですが、夏場には切花でも売られています。
そのまま飾ってもいいのですが、アレンジメントで試してみるのはいかがでしょうか。
トウガラシ
トウガラシも食べるるだけでなく観賞用の切花としても花屋さんで売られています。
形や色も多様でアレンジメントのアクセントにはピッタリです。ドライフラワーの花材としては通年入手が可能です。
センリョウ
お正月には定番の花材です。松とセンリョウさえあれば、それだけでお正月と分かるアレンジになりますね。
花屋さんでは店頭に並ぶのはクリスマスが終わってからですが、12月の中旬になれば入手は可能です。
条件が良ければ一ヶ月程度は生花の状態で飾れます。
野原に生えている”実もの花材”オススメ4種
花屋さんでは、あまり見かけないですが野原や道端で雑草扱いされているものにも、綺麗な”実もの”があります。
そんな中から、私のお気に入りの花材をいくつかご紹介します。
アメリカヤマゴボウ
夏の野原で見かけることができます。別名インクベリーと言われるだけに、黒い実の色素は強いですから服などにつかないように注意してください。
アレンジする時は、熟した黒い実と、まだ若い緑の実、そして実を付ける前の花を上手にミックスさせると涼し気な雰囲気になって素敵です。
カラスウリ
野山でこの実を見つけたら是非手に入れたいものです。
花屋さんでも稀に見かけますが、意外といいお値段してますから(^O^)
野ぶどう
野山や河原で見つけることができますが、都会でもフェンスにからまったりしていて、見かけることができるかもしれません。
秋に、紫色に熟した実はアレンジ心をくすぐります。ツル状ですので、実付きのよい物があればリースにしても素敵です。
ヘクソカズラ
暑い季節、街中でも見つけることができます。フェンスや街路樹に巻き付いていることが多いのがヘクソカズラです。
朝顔を小さくしたような可愛らしい花を咲かせます。そして、秋口には小さな茶色い実をたくさん付けます。
ただし、名前の語源にもなっていますが、実をつぶしたときの匂いはとても臭いのでくれぐれもご注意を…
まとめ
手軽にワンランク上のアレンジが作れるのが”実もの”花材です。とっても長持ちするものが多いですから、合わせるお花を交換すればとっても長く楽しめると思います。
そのままドライフラワーになるものも多いので、色々工夫して楽しんでみてくださいね\(^o^)/