本当は花を飾りたいけれど、花にお金を使うことに罪悪感を感じたり、もったいないと思う方は少なくありません。
確かに、自宅に飾るための花を購入することが、贅沢な出費のように感じられたとしても無理はありませんよね。
しかし、実際には、花を購入することには多くのメリットがあり、それは単に金銭的な価値以上のものです。
花を購入することの価値については、以下の3点が挙げられるでしょう。
精神的なメリット:
花はリラックス効果があるとされ、心地よい環境を作り出すことでストレスを軽減する効果があります。
周囲への影響:
自宅や職場に花を飾ることで、空間が明るくなり、訪れる人々にも好印象を与えることができます。
生活の質が上がる:
花を飾ることによって、生活満足度が上がります。
この記事では、花を買うことが「お金の無駄遣い」とは限らない、その理由を明らかにしていきます。
あなたは、「花を飾りたいけど、もったいない」派ですか? それとも、「花を飾ることには意味がない」派?
この記事を最後まで読んで、花が持つ特性を理解し、その上で「本当に花にお金を使うのがもったいないのかどうか」を考えるきっかけにしていただければ嬉しいです!
花を買うのがもったいない? お金の使い途について考える
日本には春の桜を愛でるお花見や、秋の紅葉狩りなど、自然の移ろいを目で見て楽しむ風習が根付いています。
そして、それゆえに、「花を眺めるのはお金がかからないもの」という先入観が働いてしまうことも。
しかし実際のところ、切り花を家に飾る場合には、花を購入しなければなりません。
花の購入は単なる浪費に過ぎないのか、それとも生活の質を高める投資なのか?
を考察してみたいと思います!
花にお金を使う人の心理
「綺麗だな」 「可愛いな」 「場が華やぐ」 「色彩に癒される」 「気持ちが鎮まる」 「元気がもらえる」 「生命が感じられる」
など、私たちが、花があることによって感じる感情は実にさまざまです。
花にお金を使う人々は、花の美しさや生命力に価値を見出しています。彼らにとって、花は単なる物ではなく、感情を豊かにし、日常に彩りを加える存在。
花を購入する行為は、自己へのご褒美や、家庭環境を改善する手段として行われることが多く、これは精神的な満足感を追求する心理から来ています。
花を飾ることに価値を置く人は、精神世界の豊かさを、目に見える形で実生活に取り入れたいと願っていると考えられます。
一方で、花は食品や日用品と違い、なくても生活に困るわけではありません。
精神性をさほど重要視しない人や、他のものから楽しみや刺激を得ている人にとっては「お金の無駄遣い」と映ってしまう可能性は否定できません。
家に花を飾る人の割合は?
農林水産省が2020年に実施した調査では、以下のようなことがわかりました。
- 花に関する実態調査
- 花や緑に何等かの興味がある人は全体の64.2%
- 1年以内に花を購入した人の割合は34.8%
- 月に1度以上自宅に花を飾る人の割合は24.3%
- さらに、ほとんど毎日花を飾っている人の割合は11.6%、年に数回くらい花を飾っている人の割合は36.6%でした。
一方で、コロナ禍以降、花を飾りたいという人の割合は過半数を超えているという民間企業によるモニター調査結果も出ています。
実際に花を飾った人の中では、花を飾ることによって「部屋が明るくなった・「華やかになった」「優しい気持ちになった」という回答が多く、多くの人が何らかのメリットを感じていることがわかりました。
他の趣味や娯楽とのコスト比較
花にかける費用のコストパフォーマンスについてです。
- 花は1本から購入することができる
- 値段は1本あたり200円台から。最大で1本あたり1000円くらい
- 自宅用の花だと1回につき数百円~マックス3000円もあれば十分
花を買う本数・買い替える頻度は人によって違うと思いますが、私の場合は1回あたり1000円台で、滅多に2000円を超えることはありません。
他の趣味や娯楽、習い事にかかる金額と比較してみましょう。
- ディズニーランド(宿泊込み): 数万円~10万円ほど。中には20万円程かける人も。
- ゴルフのコース: 1回5000円~8000円
- 大人の習い事にかかる費用: 平均して1ヶ月で9000円
1回の外食は、(ピンキリではありますが)ランチで1000円~2000円、夜の居酒屋だと5000円程度はしますね。「ラテマネー」と呼ばれる、コンビニで毎日コーヒーを買う習慣がある人が1ヶ月に使うお金は、およそ2~3千円です。
花は1ヶ月間毎日欠かさず飾る場合、最低金額で考えると2000円未満で可能です。毎日眺め尽くして楽しむことができますね。
つまり、花を購入することは、他の趣味や娯楽と比べてもコストパフォーマンスは高いと言えるでしょう。
花を買うことの心理効果・生活効果とは
先ほどからも少し触れていますが、花を飾ることの心理的な効果や、生活に及ぼす効果をまとめてみました。
花の存在が人の心に与える影響
花は、その見た目の美しさや香りで、私たちの心に穏やかな影響を与えると言われています。色を見て感じる色彩効果も働きます。
美しいものを「美しい」と感じる心が、私たちの本能には生まれつき備わっているため、これは理屈ではありません。
大自然の美しさに感動したり魅了されたりするのと同じように、花に対しても、その多様な美しさに自然の神秘を感じ、無意識のうちに活力を得ていると考えられます。
つまり、花は私たちの心にポジティブで良い変化をもたらしてくれます。
部屋を綺麗にしようという心理効果
花の存在は、それ自体が装飾的。花を飾ることは、部屋を飾っていることと同じです。花を飾ると、その部屋全体を綺麗に保とうとする意識が働きます。掃除をしたり物を片付けたりと、前向きな行動変化が現れるでしょう。
花を通じたストレス解消
花はストレス解消にも役立ちます。自然と触れ合うことは、心を落ち着かせ、リラックスさせる効果があると科学的にも証明されています。花を眺めたり、手入れをすることで、日々の忙しさから一時的に離れ、心の平穏を取り戻すことができます。例えば、病院の待合室に花が置かれていると、患者の不安が軽減されるという研究結果もあります。このように、花は私たちの心に穏やかな影響を与え、ストレスを和らげる力を持っています。
花を買うのは投資? お金持ちの心理学
花を購入することは、一見すると単なる消費行動に過ぎないように思えます。しかし、お金持ちは自宅に花を飾っている割合が多いですが、彼らが花にお金をかける理由を調べてみました。それは、花を単なる装飾品としてではなく、生活の質を高め、社会的地位を象徴するアイテムとして価値を見出しているからです。花は生活の中に美しさと洗練をもたらし、ポジティブな気持ちになれるエネルギーを発していると考えられています。つまり、花に「投資する」ことによって自分に投資することが、一種のライフスタイルとなっているようです。
花を長持ちさせるコツとコスト削減
「花を買うことはお金の無駄遣いには当たらない」ということを、この記事の主旨としてお伝えしたいわけですが、そうは言ってもできるだ購入コストは下げたいところ。工夫次第でそれは可能です。
花を長持ちさせるコツ
花の寿命を延ばすためには、適切なケアが必要です。
- 茎の切り口を斜めにカットする
- 切り花用の延命剤を入れる
- 咲き終わった花や萎えた葉は取り除く
- 家の中のできるだけ涼しい場所に置く
- 冷暖房が直接当たらないようにする
どれも特に難しいことではありません。また、花瓶の中の清潔さを保ち、直射日光を避けることも、花の鮮度を保つために重要です。
花のコストパフォーマンスを最大化する
花のコストパフォーマンスを最大化するためには、季節の花を選ぶことがポイントです。季節の花は、その時期に最も美しく、価格も手頃であることが多いです。また、地元の市場や農家、スーパーマーケットで直接購入することで、新鮮な花をリーズナブルな価格で手に入れることができます。また、花を買うのは、お花屋さんが花を仕入れた日の午後がおすすめ(それが何曜日なのかは、お花屋さんに確認してみてください)。新鮮な花が入荷してきているため、買った花が長持ちします。これらの工夫によりコストをできるだけ抑えて、花のある生活を楽しみましょう。
花を飾る文化を考察してみる
花を飾る文化は、古来より世界中のいたるところで見られます。花を飾らない文化や国は存在しない。花を飾る習慣は私たちの文化に深く根付いており、逆に言えば、花を飾らない国や国民は存在しません。
現代における花の文化的役割
現代においても、花は社会的なイベントや公共の場での装飾としても広く用いられています。送別会や結婚式、レストランやホテルのロビー、会社の受付など、花が飾られているシーンを数えるときりがありません。また、個人においても、自宅に花を飾って楽しむ人が常に一定数います。あなたも、花瓶に美しく飾られた花の写真がSNSにアップされているのを見たことがあるかもしれませんね。このように、花は現代社会においても多様な形で存在感を示し、人々の生活に喜びや精神的な豊かさをもたらしてくれています。
まとめ
花を購入することは、一見すると贅沢や無駄遣いに思えるかもしれませんが、実際には日常生活に多くのメリットをもたらします。花があると、心の余裕が生まれる気がします!花のリラックス効果や心地よい香り、そして空間を彩る美しさは、私たちのQOL(生活の質)を向上させてくれます。花を飾ることで、あなたの日常がより豊かで心地よいものに変わるかもしれません。今日からでも、小さな一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?