皆さん、花束をもらったりお花屋さんで見かけたときに、「これってバラかな?」と悩んだことはありませんか?実は、お花屋さんで働いていると、お客様から「これバラですか?」とよく聞かれるんですよ。今回は、そんな「バラに似ている花」をご紹介し、その見分け方のポイントをお伝えします!
まずは王道のバラ
バラの特徴
- 和名:バラ
- 英名:ローズ
- 開花時期:4月~11月
- 色:赤、白、ピンク、黄、青、紫、緑、黒
- 樹形:木立性、半つる性、つる性
バラはその美しさから園芸用や切り花用として大人気。園芸が趣味の方はガーデン用のバラを、そうでない方は切り花用のバラをよく目にするでしょう。1本に1輪の花が咲くタイプや、1本に複数の小~中くらいの花が咲くタイプもあります。
ラナンキュラス – 春のバラっぽい美しさ
ラナンキュラスは、お客様に「これってバラ?」とよく聞かれる花の代表格。ふんわりと幾重にも重なる花びらが特徴で、一見するとバラに見えますが、実は違うんです。
見分け方ポイント:
- 茎がやわらかい
- 葉の形が全く違う
- 春(12〜4月頃)にしか出回らない
「ラナンキュラ」というバラの品種もあるくらい、咲き方が似ていますが、茎と葉をチェックすれば違いがわかります。
トルコキキョウ(リシアンサス) – フリルが魅力のバラ風花
トルコキキョウも「バラっぽい」とよく言われる花です。特に八重咲きやフリル咲きのものはバラにそっくり!
見分け方ポイント:
- 花びらがバラより薄くやわらかい
- 茎や葉の形が違う
- 1本にいくつか花がついている
トルコキキョウは周年出回っているので、季節では見分けられませんが、茎や葉を見れば一目瞭然です。
八重咲きチューリップ – 春だけのお楽しみ
八重咲きのチューリップもバラに似ていますが、こちらも見分けるのは簡単です。
見分け方ポイント:
- 葉と茎の形が違う
- 春にしか出回らない
チューリップは春限定なので、季節を見れば一発でわかりますね。
ベゴニア – 葉の形に注目
ベゴニアの八重咲きもバラっぽいですが、特定するのは簡単。
見分け方ポイント:
- 葉が左右非対称
葉の形がユニークなので、すぐにベゴニアとわかります。
サザンカや椿 – 秋冬のバラ風花
サザンカや椿も八重咲きの品種がバラに似ています。
見分け方ポイント:
- 常緑高木なので、枝や葉が全く違う
花だけでなく、葉や枝を見ればすぐにわかります。
ダリア – とげなしバラ風
ダリアもバラに似た豪華な花を咲かせます。
見分け方ポイント:
- 茎が太く硬い
- 花びらが透き通っていない
花屋さんで売られている場合、バラのとげは処理されていますが、茎と葉で判断できます。
芍薬(シャクヤク) – 香りと葉で判別
芍薬(シャクヤク)もバラに似た豪華な花を咲かせます。
見分け方ポイント:
- 葉が丸みを帯びて光沢がある
- 枝分かれせずまっすぐ伸びる
- 芳香がバラに似ている
芍薬の香りや葉の形でバラとは違うことがわかります。
まとめ – バラに似ているけど違う花たちの魅力
- ラナンキュラス: 春限定、柔らかい茎と異なる葉
- トルコキキョウ: 年中出回り、柔らかい花びらと分かれた茎
- 八重咲きチューリップ: 春限定、特徴的な葉と茎
- ベゴニア: 左右非対称の葉
- サザンカや椿: 常緑高木の枝と葉
- ダリア: 太く硬い茎、透き通らない花びら
- 芍薬(シャクヤク): 丸く光沢のある葉、芳香とまっすぐな茎
これで、次回お花屋さんで「これってバラ?」と思ったときに、少しは見分けられるようになったのではないでしょうか?お花のある暮らしを楽しみながら、ちょっとした花博士気分を味わってみてくださいね!