こんにちは、皆さん!今日は、端午の節句にぴったりの「花菖蒲」について語りたいと思います。紫色の花菖蒲は、和風にも洋風にもマッチし、男性的にも女性的にも見える不思議な魅力があります。この魅力的な花を使って、お家の玄関を素敵に彩りましょう!
アヤメ科の花たち:名前に注意!
まずは、アヤメ科の花について少しお話ししましょう。アヤメ、カキツバタ、アイリス、そしてハナショウブ。全部似たような顔をしていて、初心者はもちろん、私だってたまに迷います。
アヤメは乾燥した土地でも元気に育つ一方、カキツバタは水辺が大好き。ハナショウブはどちらでもOKという、なんとも器用な花なんです。でも、見た目だけで区別するのは至難の業。だから、花屋さんで買うときは確認が鉄則です!
ハナショウブが長持ちする秘密
ハナショウブは、その長持ちさで特に人気です。秘密は、1本の茎に2~3個の蕾がついていて、順番に花を咲かせること。これで長く楽しめるわけです。
花がしぼんだらその花びらを摘んで、新しい蕾に栄養を回してあげることがポイントです。蕾がいくつ付いているかをチェックして購入すれば、長持ち度アップ間違いなし!
ハナショウブを生けるテクニック
さて、次はハナショウブを美しく生けるためのポイントです。葉っぱの扱いをマスターすれば、生け花の腕がぐっと上がりますよ。
ハナショウブの葉は長さがバラバラで、そのままでは生けにくい。そこで、数本をまとめて使いやすい長さに揃えるとよいです。葉の根元が二重構造になっているので、挟み合って固定できます。
一種生けで清々しく
端午の節句は男の子の成長を祝う日。ハナショウブはその凛とした姿で、節句にぴったりの花です。華やかさよりも清々しさが求められるこの日に、ハナショウブだけでシンプルに生けるのもオシャレ。
アイリスってこんなお花!
お花屋さんで切花として出回るアヤメの仲間にはいくつか種類がありますが、その中でも最も手頃でよく使われているのが「アイリス(ダッチアイリス)」です。
アイリスの基本情報
- 学名:Iris × hollandica
- 分類:アヤメ科 / アイリス属
- 和名:オランダアヤメ、西洋菖蒲
- 英名:Dutch iris
- 原産地:園芸品種(交配親は地中海沿岸・西アジア原産)
出回り時期は10月~5月頃。特に多いのは12月~3月です。お正月花として年末によく出回るのと、3月の春彼岸で仏花に使われたりもします。価格は1本200円ほどで、比較的お手頃。産地は千葉県、新潟県、大阪府、兵庫県、福岡県など。一部、輸入品もあります。
アイリスの切花の飾り方・日保ちについて
アイリスは、あまり日持ちはしない花です。咲ききってしまうと萎れるのも早いので、自宅で楽しみたい場合は、つぼみの状態のものを購入しましょう。数日でつぼみが膨らみ、花が開き、花弁の外側が丸まるようにして萎れていきます。
アイリスを飾るときの注意
- 茎の下の方に付いている葉の付け根に泥がたまっていることがあるので、下の方の葉っぱを取って水洗いしましょう。
- 茎はななめにカットし、水切りをするとよいでしょう。
アイリスの花言葉は?
アイリスの花言葉は、『よい便り』『希望』『吉報』など。ギリシャ神話では、ゼウスの求婚に困ったイリスが、ゼウスの妻・ヘラに頼み、虹を渡る女神へ姿を変えてもらい、神々の使者となったエピソードがあります。「虹を渡って届けられるメッセージ」が、アイリスを含むアヤメ科の花たちのキーワードです。
まとめ
- アヤメ科の花の違いを知る:見た目ではなく、生息地で区別
- アイリスの基本情報:出回り時期や価格など
- アイリスの飾り方:泥を落とし、水切りをする
- アイリスの花言葉:『よい便り』『希望』『吉報』
- ハナショウブの長持ちの秘密:蕾が順番に咲く
- 生け方のコツ:葉をまとめて使いやすく
- 一種生けでシンプルに:凛とした美しさを引き立てる
最後に、皆さんもハナショウブやアイリスを生けて、端午の節句を楽しんでみませんか?お花を飾るだけで、お家がパッと明るくなりますよ。鯉のぼりや兜を飾るスペースがなくても、ハナショウブやアイリスなら簡単にお節句気分を楽しめます。柏餅とお茶を片手に、素敵な時間をお過ごしください。