お花大好きのみなさん、こんにちは🌺
今日は、まるで宝石みたいにキラキラ輝く「ヒスイカズラ」についてお話しますね。フィリピンからやってきた、とっても珍しい翡翠色の花なんですよ!
「ヒスイカズラって聞いたことないなぁ」って思った方も、きっとこの記事を読み終わる頃には「見てみたい!」ってウズウズしちゃうはず😊
ヒスイカズラとは?翡翠のように輝く奇跡の花

はままつフラワーパーク 2025年4月29日 撮影
ヒスイカズラって、本当に宝石の翡翠みたいな色をしているんです!自然界でこんなに美しいターコイズブルーの花って、めちゃくちゃ珍しいんですよ。
実は私、初めてヒスイカズラを見たとき、「えっ、これ本物?プラスチックじゃないの?」って思っちゃいました(笑)。それくらい、信じられないような美しさなんです✨
基本データ(学名・分類・原産地)
さて、ヒスイカズラの「身分証明書」をちょっとだけご紹介!
項目 | 内容 |
---|---|
学名 | Strongylodon macrobotrys(ストロンギロドン・マクロボトリス) |
科名 | マメ科(マメ亜科) |
属名 | ヒスイカズラ属 |
原産地 | フィリピン諸島 |
タイプ | 常緑つる性植物 |
開花時期 | 3月~5月 |
花色 | ブルーグリーン(翡翠色) |
学名の「Strongylodon」は「丸い歯」って意味なんですって。お花のガクが丸い歯みたいだからつけられたんだとか。面白いですよね!
ヒスイカズラはなぜ青いの?宝石のような色の秘密
「どうしてこんなキレイな青色なの?」って思いますよね!
実はこの美しい色、アントシアニンとフラボンっていう色素が1:9の割合で混ざってできているんです。まるで絵の具を混ぜたみたいでしょ?
でもね、もっと面白いのは、この色がコウモリさんの好きな色だってこと!フィリピンのオオコウモリさんが、この色に惹かれて蜜を吸いに来るんですって。お花とコウモリのロマンチックな関係、素敵でしょう?🦇💕
ヒスイカズラの名前の由来と花言葉
「ヒスイカズラ」って名前、すごくピッタリだと思いません?
和名・英名・学名の意味
和名:ヒスイカズラ(翡翠葛)
- 宝石の翡翠みたいな色をしているから
- カズラ(葛)はつる性植物のこと
英名:Jade Vine(ジェイドバイン)
- Jade(ジェイド)=翡翠
- Vine(バイン)=つる
英語でも日本語でも、同じように「翡翠のつる植物」って呼んでるんですね!世界共通で「キレイな翡翠色!」って思うんだなぁって、なんだか嬉しくなっちゃいます。
「私を忘れないで」花言葉に込められた想い
ヒスイカズラの花言葉は「私を忘れないで」なんです。
ちょっと切ない感じがしますけど、きっとこの花を一度見たら、本当に忘れられないからでしょうね!実際、私も初めて見てから10年以上経つけど、あの感動は今でも鮮明に覚えてますもの。
それに、このお花、咲いてから数日で散っちゃうんです。だから「私のこと、忘れないでね」って言ってるみたい。儚くて美しい…まるで恋のようですね💝
ヒスイカズラの特徴と自生地域

はままつフラワーパーク 2025年4月29日 撮影
フィリピンの熱帯雨林に自生する希少な植物
ヒスイカズラの故郷は、フィリピンのルソン島やミンドロ島の熱帯雨林なんです🌴
でもね、悲しいことに、森林伐採などで生息地が減ってしまって…。今ではIUCN(国際自然保護連合)のレッドリストにも載っちゃってるんです。
自然界では、山の中の渓谷沿いに生えていて、大きくなると高さ20m、横にも30m以上伸びることも!想像してみてください、30mって10階建てのビルくらいの高さですよ!そんな巨大なつる植物から、美しい翡翠色の花が垂れ下がってるなんて…まるでジャングルの宝石みたいですよね✨
コウモリが受粉を助ける不思議な生態
ここからがヒスイカズラの面白いところ!
お花の受粉を手伝ってくれるのは、なんとオオコウモリさんなんです🦇
どうやって受粉するかというと…
- コウモリさんが蜜を吸いに来る
- お花に頭を突っ込んで蜜を飲む
- その時に花粉が頭にくっつく
- 次の花に行った時に、その花粉が移動
でもね、ヒスイカズラはちょっとワガママで、自分の花粉では受粉しないんです(自家受粉しないっていいます)。だから、コウモリさんが花から花へと飛び回ってくれないと、種ができないんですよ。
日本にはこの受粉を手伝ってくれるコウモリさんがいないから、自然な状態では種ができないんです。ちょっと寂しいですよね…。
開花期間が短い儚い美しさ
ヒスイカズラの美しさは、まさに「一期一会」なんです。
1つの花が咲いているのは、たったの数日間だけ。咲いたばかりの時は鮮やかな翡翠色なのに、時間が経つと薄紫色に変わって、ポトッと落ちちゃうんです。
ヒスイカズラの開花時期と見頃情報

はままつフラワーパーク 2025年4月29日 撮影
「そんな素敵なお花、いつ見られるの?」って気になりますよね!ご安心ください、ちゃんとお教えしますよ〜🎵
何月に咲く?開花シーズンは春から初夏
ヒスイカズラの開花時期は3月から5月です!
特に見頃なのは:
- 3月下旬〜4月中旬(最盛期)
- 地域によって多少前後します
- 温室だと早めに咲くことも
実は私、毎年3月になるとソワソワしちゃって「今年はどこで見ようかな〜」って計画立てるんです(笑)。お花好きの春の楽しみのひとつですよね!
日本でヒスイカズラが見られる場所
「でも、フィリピンまで行かないと見られないんでしょ?」
いえいえ、日本でも見られる場所がありますよ!主な場所をご紹介しますね:
温室がある植物園
- 東京:神代植物公園、夢の島熱帯植物館
- 関西:京都府立植物園、咲くやこの花館
- 兵庫:淡路夢舞台公苑温室
- その他:全国の大規模植物園の温室
沖縄の施設
- 東南植物楽園
- ビオスの丘
- 熱帯ドリームセンター
- 一般家庭の庭(なんと!)
沖縄は気候が暖かいから、温室じゃなくても育つんです。普通のお家の庭で見られるなんて、うらやましい〜!
沖縄での露地栽培と植える時期
沖縄でヒスイカズラを育てるなら:
植える時期
- ベストシーズン:4月〜6月
- 避けたい時期:真夏(7月〜8月)、真冬(12月〜2月)
植える場所のポイント
- 風通しの良い場所
- 直射日光が当たりすぎない半日陰
- つるが伸びる支柱やパーゴラがある場所
沖縄の方は、「うちの庭でも育つかな?」って思ったら、ぜひ挑戦してみてくださいね!本土の私たちからすると、本当にうらやましい環境です😊
ヒスイカズラの育て方と栽培のポイント
「こんなキレイな花、自分でも育ててみたい!」って思った方、ちょっと待って!実はヒスイカズラ、育てるのがなかなか難しいんです😅
最低気温は何度?温室栽培が必須な理由
ヒスイカズラはとっても寒がりさんなんです。
温度管理のポイント
- 最低気温:10℃以上必須!
- 理想的な温度:15℃〜25℃
- 冬の管理:絶対に10℃を下回らないように
だから、沖縄以外の地域では温室栽培が必須なんです。普通のお家で育てるのは…正直難しいですね💦
温室で育てる場合は、適切な肥料管理も大切ですよ!
直射日光には当てていい?光の管理方法
「熱帯の植物だから、日光ガンガン当てればいいのかな?」
実は違うんです!ヒスイカズラは半日陰が好きなんですよ。
光の管理ポイント
- 理想的な環境:明るい日陰〜半日陰
- 直射日光:強すぎるとNG(葉焼けの原因に)
- 室内栽培:レースカーテン越しの光がGood!
フィリピンの熱帯雨林では、大きな木の下で育っているから、強い光は苦手なんですって。意外でしょう?
苗の入手方法と植え付けの注意点
「ヒスイカズラの苗、どこで買えるの?」
残念ながら、一般の園芸店ではなかなか見かけません…。
入手方法
- 専門の熱帯植物店
- ネット通販(専門店)
- 植物園の即売会(たまに)
植え付けの注意点
- 大きめの鉢を用意(将来大きくなるから)
- 水はけの良い土を使う
- 支柱やトレリスを必ず設置
- 根を傷めないように優しく植える
ヒスイカズラが枯れる原因と対策
「せっかく手に入れたのに枯れちゃった…」なんて悲しいですよね。
主な枯れる原因
- 低温障害(10℃以下になった)
- 水やり過多(根腐れ)
- 日光不足(暗すぎる場所)
- 乾燥(湿度不足)
対策方法
- 温度計で常に温度管理
- 土が乾いてから水やり
- 明るい日陰をキープ
- 霧吹きで湿度管理
ヒスイカズラに似ている花との違い
「あれ?これもヒスイカズラ?」って思うことがあるかも。似ている植物をご紹介しますね!
レッドジェードバインやカショウクズマメ
レッドジェードバイン(ムクナ・ベネッティー)
- 色:赤色(緋色)
- 形:ヒスイカズラそっくり!
- 別名:「赤いヒスイカズラ」
カショウクズマメ
- 色:暗紫色
- 沖縄で自生している
- つるの感じはヒスイカズラに似てる
ヒカゲノカズラやゲンペイカズラとの見分け方
名前に「カズラ」がついてるけど、全然違う植物なんです!
ヒカゲノカズラ
- シダ植物の仲間
- 花は咲きません
- 縁起物として使われることも
ゲンペイカズラ
- クマツヅラ科
- 赤と白の花が咲く
- 室内でも育てやすい
「カズラ」って名前がつくと混乱しちゃいますけど、全く別物なんですよ〜。
植物の見分け方に迷ったら、図鑑を見るのが一番!
まとめ
ヒスイカズラって、本当に宝石みたいに美しいお花でしたね!
ポイントをおさらいすると:
- フィリピン原産の希少な熱帯植物
- 翡翠色の花は世界でも珍しい
- 開花時期は3月〜5月
- 日本では主に温室で見られる
- 花言葉は「私を忘れないで」
育てるのは難しいけど、春になったら植物園に見に行ってみませんか?きっと、その美しさに魅了されちゃいますよ✨
私も毎年、この翡翠色の花を見ると「今年も会えたね!」って嬉しくなっちゃいます。皆さんもぜひ、この感動を味わってくださいね!