造花のアレンジメントの作り方を覚えて、素敵な作品を作ってみたいと思いませんか?
まずは気軽に作ってみましょう。
「でも、作り方がとても難しそう。」
作った経験がないと、そう思うかもしれません。
しかし、造花で作るほうが生花で作るアレンジメントと比べても簡単に作ることが出来るんです。そして何といっても、生花と違って造花は”お花の扱いに気を使わなくていい”のが一番の利点です。
扱いが雑で大切な花が折れてしまったり、枯れてしまう心配がありません。安心して挑戦できるのが造花で作るアレンジメントの良いところです。
造花アレンジメントの作り方
造花アレンジメントの作り方は大きく分けて3種類。
それぞれ簡単に説明しますね。
花瓶やツボに造花を直接挿す
これは、造花アレンジメントの基本的な方法です。水を必要としないので、枯れる心配がなく、何度でも生け直すことができます。お花の大きさや色の組み合わせを楽しみながら、自由にアレンジしてみてください。
器にスポンジやスチロールをセットして挿す
造花アレンジメントで最も一般的に用いられる方法です。作り方は生花の場合とほぼ同じですが、水を必要としないので、器にセットするフォームは水を含ませる必要がありません。生花用のスポンジでもかまいませんが、普通の発泡スチロールでも代用できます。
花首だけにしてボンドで貼り付ける
リースなどを作る時に用いられます。あらかじめリース状になったベースにグルーガンなどの接着剤を使って貼り付けます。リース以外にも、額縁や雑貨に貼り付けたり、自由にデコレーションすることができます。
この方法は、水のいらない造花ならではの楽しみ方です。ぜひ、いろいろなアレンジを試してみてください。
造花アレンジメントに必要な道具
造花アレンジメントは、基本的には生花を使ったフラワーアレンジメントと同じように作ることができます。しかし、造花は生花と違い、ビニールやプラスチック、ワイヤー、シルクなどの人工的な材料で作られています。そのため、アレンジする際に必要な道具は、フラワーアレンジメントの道具とは少し異なります。
具体的には、手芸や大工道具のような道具も必要になります。造花アレンジメントに必要な道具には、次のものがあります。
ワイヤーカッター
造花の茎にはワイヤー(針金)が入っているので、普通のハサミではなくペンチやニッパーが必要です。
中には、かなり太いワイヤーが入っている造花もあるので、専用のワイヤーカッターがあると便利です。テコの原理を使って少ない力で、太いワイヤーもカットできます。
グルーガン
水を必要としない造花では、ボンドで直接貼り付けても、もちろんOKです。こんな所が手芸っぽいところです。
熱で溶ける接着剤(グルーガン)なら短時間で接着できるのでオススメです。
ワイヤー
造花の中には茎が付いていなくて、花や葉のパーツのみのものも売られています。
この場合は用途に合わせた太さのワイヤーを使って加工します。
フローラルテープ
ワイヤーを使った部分に巻きつけて、より自然な感じを演出します。花材の色や使用する箇所によって使い分けられるように多くのカラーがあります。
造花アレンジメントに必要な資材
造花アレンジメントは、生花を使ったフラワーアレンジメントやウエディングブーケなどとも共通する資材が多いです。また、手芸全般のアイテムは、どれも造花のアレンジにも使えると思っていいでしょう。
アレンジフォーム
生花のアレンジメントを作るときにはオアシス(水を含ませるスポンジ)を使いますが、造花の場合は水を必要としないので他のものでも代用ができます。
どこにでもある、発泡スチロールや、通常のオアシスを乾いたまま使っても構いませんが、造花のアレンジが作りやすい硬さの、専用のアレンジフォームを使うと、作りやすくて壊れにくいアレンジになります。
リースベース
フォームには、いろいろな形のものがあります。
丸い形のものを使えばリースも簡単に作れます。
また、ハート型や球形(ボール)、三角錐(コーン)などがあります。
ブライディネット
ウエディングブーケはワイヤリングして花束の要領で束ねて作るのが本来の作り方ですが、このブライディネットを使えば、普通のアレンジを作る感覚で簡単に作ることができます。
ビーズその他
造花のアレンジでは花以外の素材を使うと、より雰囲気を出すことができます。
ビーズやパールのイミテーションなど手芸屋さんで並んでいるアイテムを利用できます。
リボン
リボンも造花のアレンジメント作品を引き立てる大切なアイテムです。
最後の仕上げに可愛いリボンが付いているのといないのとでは作品の出来栄えが全然変わってきます。
素材も色も多様なリボンですが、いくつか持っていると非常に便利です。
造花アレンジメントに必要な花器
造花アレンジメントで使う花器は、素材や形がさまざまです。生花のアレンジメントと違い、水を必要としないため、水に強い素材でなくても大丈夫です。また、フォーム(生花でいうオアシス)に挿すだけでなく、接着して固定することもできるので、形状も多様です。
造花アレンジメントに適した花器の選び方のポイントは、次のとおりです。
- 造花の種類や大きさに合わせて選ぶ
- アレンジメントの雰囲気やイメージに合わせて選ぶ
- 花器の形状や大きさに合わせて造花をアレンジする
造花アレンジメントは、自分の好きなようにアレンジできるので、花器選びも楽しみましょう。
コンポート
陶器でできたシンプルな器です。器の中に土台(フォーム)を入れて花材を挿していきます。四角くて白いものが多いですが、色も形もいろいろありますので探してみてください。
フレーム
フレームの内部に造花を飾れば、まるで絵画のように…。フレームの縁を飾れば、お洒落なフォトフレームの出来上がりです。
アイアン(鉄製)の器
金属製の器、中でもワイヤーアートのようなものも器に利用できます。
挿して飾る以外にも直接接着できる造花は、飾る器を選びません。
造花のアレンジメントをよりリアルにみせる方法
造花のアレンジメントは、少しの工夫で本物っぽく見せることができます。ぜひ、下記の3つのコツを参考に、本物のような造花のアレンジメントを作ってみてください。
同じ季節の花を使う
造花は季節に関係なく手に入れることができますが、アレンジメントを本物っぽく見せたい場合は、同じ季節の花を使うようにしましょう。季節感の統一されていないアレンジメントは、不自然に見えてしまいます。
「造花のような花」の造花を使う
造花の種類を選ぶときは、「造花のような花」を選ぶようにしましょう。例えば、アンスリウムやモンステラは、造花でも本物によく似ています。また、グリーン(葉物)の造花は本物に近い出来ばえのものが多いので、アレンジメント全体にグリーンを加えることで、より本物っぽくなります。
一本一本に個性をもたせる
造花が本物に見えない理由のひとつは、「個性がない」ことです。同じ種類の造花でも、茎を曲げたり、花の並びを変えたりすることで、個性を出すことができます。花や葉など、パーツごとに脱着できるタイプの造花は意外と多いので、積極的に活用してみましょう。
造花アレンジメントが作れたら、こんなことも…
造花のアレンジメントの作り方をマスターすると、いろんなことができます。
例えば、誕生日や記念日の贈り物を手作りすることができます。また、自慢の作品を、オークションやハンドメイド作品の販売サイトなどで販売することもできます。これは、ちょっとした副業になるかもしれません。
さらに、自信がついたら、お店を持ったり教室を開くなんて夢も叶うかもしれません。
造花のアレンジメントは、とても楽しい趣味です。また、副業や将来の夢につながる可能性もあります。ぜひ、造花のアレンジメントをマスターして、あなたのクリエイティビティを発揮してください。
まとめ
造花で作るアレンジメントは初心者でも意外と簡単に作ることができるので、気軽に挑戦してみてください。完成した作品は、お部屋を華やかに彩ったり、プレゼントにも最適です。
生花では作れない、造花ならではのアレンジメントの楽しい世界を是非お楽しみください!