お花を長く楽しみたい!そんな気持ちから生まれたドライフラワー作り 🌸
「でも作り方がわからない」「失敗したらどうしよう」なんて心配していませんか?
実は、ドライフラワー作りって思っているよりもずっと簡単なんです!基本のコツさえ覚えてしまえば、誰でも美しいドライフラワーが作れるようになります。
この記事では、花屋で働く私たちが普段からお客様にお伝えしている「絶対成功する」ドライフラワーの作り方をお教えします。初心者の方でも安心して挑戦できるよう、わかりやすく丁寧に解説していきますね!
ドライフラワー作り方【これだけ覚えればOK!】
まずは結論から!ドライフラワー作りで迷ったときは、この方法を試してみてください 😊
一番簡単で失敗しない方法はコレ!
答え:ハンギング法(吊るす方法)
理由はシンプル。特別な道具も必要なく、「吊るすだけ」だから!
具体的な手順:
- お花を1〜3本程度の小さな束にする
- 麻紐やゴムで茎をしっかり縛る
- 風通しの良い場所に逆さに吊るす
- 1〜2週間待つ
たったこれだけで、素敵なドライフラワーの完成です♪
成功の3つのポイント
失敗知らずのドライフラワー作りには、3つの黄金ルールがあります:
ポイント | 具体的な方法 | なぜ大切? |
---|---|---|
①タイミング | 花が一番きれいに咲いている時 | 花の状態が仕上がりを左右するから |
②場所選び | 風通し良好+直射日光NG | 早く乾燥&色あせ防止のため |
③束の大きさ | 小分けにして吊るす | 湿気がこもらず均等に乾くから |
この3つを守るだけで、失敗率がグッと下がります!
ドライフラワー作り方4つの基本テクニック
ドライフラワーには実は色々な作り方があるんです。それぞれに特徴があるので、作りたいイメージや花材に合わせて選んでみてくださいね 🎨
ハンギング法(吊るす方法)~初心者に一番おすすめ
こんな方におすすめ:
- 初めてドライフラワーを作る方
- 特別な道具を揃えたくない方
- 自然な風合いを楽しみたい方
作り方の手順:
-
花材の準備
- 茎を好みの長さにカット
- 余分な葉っぱを取り除く
- 小さな束に分ける(2〜3本程度)
-
縛る
- 麻紐や輪ゴムで茎をしっかり固定
- 乾燥すると茎が細くなるので、やや強めに縛る
-
吊るす
- フックやハンガーを使って逆さに吊るす
- 束同士がくっつかないよう間隔をあける
-
待つ
- 1〜2週間で完成
- 茎がパリッと乾いたらOK
成功のコツ:
- 風の当たる場所を選ぶ(扇風機やエアコンの近くもOK)
- 直射日光は避ける(色あせの原因になります)
- 湿気の多い日は避ける(梅雨時期は要注意)
シリカゲル法~色鮮やかに仕上げたい時に
こんな方におすすめ:
- 生花の色を保ちたい方
- 花の形をきれいに残したい方
- 短期間で仕上げたい方
用意するもの:
- ドライフラワー用シリカゲル(乾燥剤)
- 密閉できる容器(タッパーなど)
- スプーン
作り方の手順:
-
花の準備
- 茎を2〜3cm残してカット
- 花首だけの状態にする
-
シリカゲルに埋める
- 容器の底にシリカゲルを敷く
- 花を置き、上からそっとシリカゲルをかける
- 花が完全に隠れるまで埋める
-
密閉して待つ
- 蓋をしっかり閉める
- 3日〜1週間放置
-
完成
- そっと取り出して余分なシリカゲルを払う
成功のコツ:
- 粒の細かいシリカゲルを使う
- 花びらの隙間にもしっかりシリカゲルを入れる
- 取り出すときは慎重に(とても繊細になっています)
ドライインウォーター法~自然な形をキープしたい方へ
こんな方におすすめ:
- 花を逆さにしたくない方
- 自然な立ち姿のままドライにしたい方
- アジサイなど茎の太い花材を使う方
作り方の手順:
-
花瓶の準備
- 花瓶に少量の水を入れる(1〜2cm程度)
- 切り花延命剤があれば少し加える
-
花を活ける
- 普通に花瓶に生けるのと同じ
- 密集させすぎないよう注意
-
自然に水分を蒸発させる
- 水の追加はしない
- 風通しの良い場所に置く
-
完成
- 1〜3週間で水分が抜けて完成
成功のコツ:
- 茎の太いものほど適している
- 水は足さない(ここがポイント!)
- 途中で位置を変えない
グリセリン法~しっとり感を残したい上級者向け
こんな方におすすめ:
- 葉っぱをメインにしたい方
- しなやかさを保ちたい方
- 少し手間をかけても良い方
用意するもの:
- グリセリン
- 熱湯
- 花瓶または容器
作り方の手順:
-
グリセリン液を作る
- 熱湯とグリセリンを1:1で混ぜる
- よく溶かして冷ます
-
茎を水切り
- 斜めにカットして吸いやすくする
-
グリセリン液に漬ける
- 茎の先端が液に浸かるように
- 1〜2週間放置
-
完成
- 葉っぱにツヤが出たら出来上がり
成功のコツ:
- 新鮮な花材を使う
- 液の濃度を守る
- 気長に待つ(時間がかかります)
絶対成功する!ドライフラワーに向いている花の選び方
花選びはドライフラワー作りの成功を左右する最重要ポイントです!どんなに技術が上手でも、向かない花材を選んでしまうと思うような仕上がりになりません 😢
初心者でも失敗知らずのおすすめ花材
超おすすめ!成功率ほぼ100%の花材:
花材名 | おすすめ理由 | 仕上がりの特徴 |
---|---|---|
カスミソウ | 元々水分が少ない | ふわふわで可愛い♪ |
スターチス | 乾燥に強い | 色がキレイに残る |
バラ | 花びらがしっかり | 上品で豪華な印象 |
ユーカリ | 葉っぱが丈夫 | 香りも楽しめる |
ラベンダー | ハーブ系で乾燥しやすい | いい香り+癒し効果 |
【参考記事】カスミソウをもっと詳しく知りたい方はこちら↓

【参考記事】スターチスの魅力を深掘り↓
のコピー-3-160x90.jpg)
中級者向け(ちょっとコツが必要):
- ミモザ:春の定番、黄色が可愛い
- セージ:シルバーグリーンが上品
- スモークツリー:ふわふわ感が魅力
- アジサイ:色の変化を楽しめる
避けた方がいい花材とその理由
残念ながら、ドライフラワーに向かない花材もあります 😅
初心者は避けた方が良い花材:
花材名 | 避ける理由 | 代替提案 |
---|---|---|
チューリップ | 水分多すぎ+花びら薄い | 球根で楽しむ |
ガーベラ | 花びらが落ちやすい | 写真で思い出保存 |
ユリ | 水分が多い+重い | 切り花で十分楽しむ |
カラー | 茎に水分がたっぷり | プリザーブドフラワーに |
なぜ向かないの?
- 水分量が多い:乾燥に時間がかかって腐りやすい
- 花びらが薄い:乾燥で縮んでしまう
- 重すぎる:重みで形が崩れる
でも大丈夫!向かない花材も「生花として楽しんだ後、思い出に写真を撮る」という楽しみ方もありますよね 📸
花屋での上手な選び方のコツ
花屋さんで花材を選ぶときのチェックポイント:
-
鮮度を確認
- 花びらがピンとしている
- 葉っぱが青々している
- 茎がしっかりしている
-
開花状態をチェック
- 7〜8分咲きがベスト
- 蕾すぎると開花しない
- 咲きすぎは散りやすい
-
店員さんに相談
- 「ドライフラワーにしたいです」と伝える
- おすすめの花材を聞く
- 保管方法もアドバイスしてもらう
お得な選び方のコツ:
- 季節の花を選ぶ(価格も手頃)
- まとめ買いで相談してみる
- 曜日を選ぶ(平日の方が新鮮な場合も)
プロが教える!失敗しないコツとポイント
ここからは、花屋で働く私たちが普段からお客様にお伝えしている「プロの秘訣」をこっそりお教えします 😊
ベストタイミングの見極め方
ドライフラワー作りを始める最高のタイミング:
◆ 花の状態で判断
- 満開直前:一番おすすめ!
- 満開:急いで作業開始
- 散り始め:NGタイミング
◆ 季節で判断
- 秋〜冬:湿度が低くて最適 ⭐
- 春:まずまず良い時期
- 夏:湿度に注意が必要
- 梅雨:避けた方が無難
◆ 天気で判断
- 晴天続き:ベストコンディション ☀️
- 雨の日:作業は延期がおすすめ
- 台風前後:湿度が高いので注意
理想的な乾燥環境の作り方
成功率をアップさせる環境づくり:
◆ 場所選びのポイント
- 風通し良好:一番大切!
- 直射日光NG:色あせ防止
- 湿度低め:カビ予防
- 温度安定:急な変化はNG
◆ おすすめスポット
- 階段の踊り場:風が通りやすい
- 廊下:人の動きで空気が動く
- クローゼット近く:乾燥している
- エアコン付近:風が当たる(直風はNG)
◆ NGスポット
- キッチン(湿気多い)
- お風呂場近く(湿度高い)
- 窓際(直射日光)
- 玄関(温度変化激しい)
よくある失敗例と簡単対策法
失敗パターン別の対策をご紹介:
◆ 失敗例①「色があせてしまった」
- 原因:直射日光に当てすぎ
- 対策:カーテン越しの明るい場所に変更
- 予防:最初から日陰を選ぶ
◆ 失敗例②「カビが生えた」
- 原因:湿度が高すぎ
- 対策:風通しの良い場所に移動
- 予防:梅雨時期は除湿器を活用
◆ 失敗例③「花びらが落ちた」
- 原因:乾燥しすぎor花材が古い
- 対策:そっと扱う、新鮮な花を使う
- 予防:適度な湿度を保つ
◆ 失敗例④「形が崩れた」
- 原因:束が大きすぎる
- 対策:小分けにして再挑戦
- 予防:最初から少ない本数で
失敗しても大丈夫!失敗は成功のもと。何度か挑戦すれば必ずコツが掴めます 💪
おしゃれな飾り方&長持ち保存テクニック
せっかく作ったドライフラワー、素敵に飾って長く楽しみたいですよね!ここではインテリアとしても映える飾り方と長持ちの秘訣をお教えします ✨
インテリアに映える飾り方アイデア
◆ 基本の飾り方パターン
①花瓶スタイル
- 一輪挿し:シンプルで上品
- ブーケ風:3〜5本をまとめて
- 高低差アレンジ:長さを変えて動きを出す
②吊るしスタイル
- スワッグ:麻紐で束ねて壁掛け
- ガーランド:紐に複数つなげて
- リース:輪っか状にアレンジ
③置くスタイル
- カゴ盛り:ナチュラルな雰囲気
- ガラス瓶詰め:ホコリ防止にも
- 本の間に挟む:アンティーク風
◆ お部屋のスタイル別おすすめ
インテリアスタイル | おすすめの飾り方 | 相性の良い花材 |
---|---|---|
ナチュラル系 | 木製の花瓶、カゴ盛り | ユーカリ、ラベンダー |
モダン系 | シンプルなガラス花瓶 | スターチス、バラ |
カントリー系 | スワッグ、リース | カスミソウ、ミモザ |
アンティーク系 | 古本との組み合わせ | バラ、セージ |
◆ 季節感を演出するコツ
春の演出:
- 明るい色の花材をメイン
- 桜の枝と合わせて
- パステルカラーの器を使用
夏の演出:
- 涼しげなブルー系
- ガラス容器でさわやかに
- グリーン多めでナチュラル感
秋の演出:
- 実ものを混ぜて豊かに
- ブラウン系の器で温かみ
- オレンジ・赤系で季節感
冬の演出:
- シックな色合いで大人っぽく
- キャンドルと組み合わせて
- ゴールドやシルバーでアクセント
【参考記事】実ものでさらに豊かなアレンジを楽しみたい方はこちら↓

長持ちさせる保存方法
ドライフラワーを美しく長持ちさせる秘訣:
◆ 日常的なお手入れ
①ホコリ対策
- やわらかいブラシでそっと払う
- ドライヤーの冷風で吹き飛ばす
- 綿棒で細かい部分をお掃除
②湿気対策
- 除湿剤を近くに置く
- 風通しを定期的にチェック
- 梅雨時期は特に注意
③色あせ対策
- 直射日光を避ける
- 蛍光灯の直下も避ける
- 間接光の場所がベスト
◆ 長期保存テクニック
密閉保存法:
- ガラス容器に乾燥剤と一緒に入れる
- 密閉袋に乾燥剤と保存
- 標本箱でコレクションのように
防虫対策:
- ハッカ油を薄めて霧吹き
- 除虫菊を近くに置く
- 定期的な点検で早期発見
◆ 保存期間の目安
保存方法 | 期間の目安 | 状態 |
---|---|---|
開放的に飾る | 6ヶ月〜1年 | 色あせあり |
ガラスケース | 1〜2年 | 良好 |
密閉保存 | 2〜3年 | 非常に良好 |
メンテナンスの基本
◆ 定期チェックポイント
月1回チェック:
- ホコリの蓄積状況
- 花びらの落下具合
- 全体の色あせ具合
- 虫食いの有無
季節の変わり目チェック:
- 湿度環境の変化
- 飾る場所の見直し
- 傷んだ部分の除去
- 新しいアレンジへの変更
◆ トラブル対処法
問題:匂いが気になる
- 風通しの良い場所に移動
- 乾燥剤を追加
- 重曹を近くに置く
【参考記事】ドライフラワーの匂い対策について詳しく知りたい方はこちら↓
のコピー-39-160x90.jpg)
問題:色があせてきた
- より暗い場所に移動
- 新しい花材を追加してリフレッシュ
- アレンジを変えて楽しむ
問題:花びらが落ちる
- そっと扱う
- 落ちた花びらもポプリとして活用
- 新しいドライフラワーに挑戦
◆ リメイク・活用アイデア
古くなったドライフラワーの活用法:
- ポプリ:香りを楽しむ
- 押し花:カードやしおりに
- 入浴剤:お風呂でリラックス
- キャンドル作り:香りつきキャンドル
新しいアレンジへのリメイク:
- 他の花材と組み合わせ直し
- 器を変えて印象チェンジ
- 小分けして複数箇所に配置
- ギフト用に小さくアレンジ
まとめ
お疲れさまでした!ドライフラワー作りの基本から応用まで、一通りお伝えしました 🌟
今回のポイントをもう一度おさらい:
✅ 初心者は「ハンギング法」から始めよう
- 吊るすだけで簡単
- 特別な道具不要
- 失敗が少ない
✅ 成功の3つの黄金ルール
- タイミング:花が一番きれいな時
- 場所選び:風通し良好+直射日光NG
- 束の大きさ:小分けにして吊るす
✅ 花材選びが成功のカギ
- カスミソウ、スターチス、バラは初心者向け
- 水分の多い花は避ける
- 花屋さんで相談してみる
✅ 長く楽しむための工夫
- ホコリや湿気対策をしっかり
- 定期的なメンテナンス
- 古くなったらリメイクして活用
最後に一番大切なこと 💕
ドライフラワー作りに「絶対的な正解」はありません。同じ花材でも、作る人や環境によって全く違う仕上がりになるのが面白いところ!
失敗を恐れずに、「楽しむこと」を一番大切にしてください。
最初はうまくいかないかもしれませんが、何度か挑戦すれば必ずコツが掴めます。そして気がつけば、お家の中がドライフラワーでいっぱいの素敵な空間になっているはず 😊
あなたも今日から「ドライフラワー作り」始めてみませんか?
お花を長く楽しめるドライフラワー作り、きっと新しい趣味になりますよ!
皆さんの素敵なドライフラワー作品ができることを心から応援しています 🌸✨
花屋スタッフからの一言:わからないことがあれば、遠慮なくお近くの花屋さんに相談してくださいね。私たちはいつでもお花を愛する皆さんを応援しています!