【初心者向け】アマリリス育て方のコツ｜球根植物の基本から季節の管理まで分かりやすく解説

アマリリスは豪華で大輪の花を咲かせる球根植物として人気が高く、初心者でも比較的簡単に育てられるお花です。春から初夏にかけて、10～20cmもの大きな花を咲かせる姿は本当に圧巻！

この記事では、アマリリスの育て方を初心者の方にも分かりやすく解説します。球根の選び方から植え付け、日々のお手入れ、そして1年を通じた管理方法まで、失敗しないコツをお伝えしていきますね🌺

 

アマリリスの育て方！初心者が押さえるべき3つのポイント

まず最初に、アマリリスの育て方で最も大切な3つのポイントをお伝えします！

1. 球根は浅植えが基本 球根の上部1/3程度が土から出るように植えましょう。深く植えすぎると腐りやすくなってしまいます。

2. 水やりは控えめから始める 植え付け直後は水をあげすぎないことが重要。葉が出てきてから本格的な水やりを開始します。

3. 花が終わった後も葉を大切に 花が咲き終わっても、葉が枯れるまでそのまま育てることで、来年も美しい花を楽しめます。

この3つのポイントを押さえれば、初心者の方でも必ず成功できますよ！それでは詳しく見ていきましょう。

 

アマリリスってどんなお花？基本を知っておこう 🌺

アマリリスは南米原産の球根植物で、正式には「ヒッペアストラム属」に分類されます。でも難しい名前は覚えなくても大丈夫！

アマリリスの特徴

• 花の大きさ：直径10～20cmの大輪
• 花の色：赤、白、ピンク、オレンジ、複色など豊富
• 開花時期：主に4～6月（品種により異なる）
• 草丈：40～60cm程度
• 花持ち：1週間～10日程度

アマリリスの魅力 太い茎の先に堂々と咲く大輪の花は、まさに「花の王様」という呼び名にふさわしい存在感！1本だけでも十分にお庭やお部屋を華やかにしてくれます。

また、球根植物なので、きちんと管理すれば毎年花を楽しめるのも嬉しいポイントです。一度植えれば長く付き合える、コスパの良いお花なんですよ♪

【参考記事】アマリリスの切り花も楽しめます↓

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アマリリスは長く伸びた太い茎の先にユリを思わせる大輪の花を複数咲かせます。正面から見ると星のように見える花の形から「ナイトスターリリー」とも呼ばれます。本来の開花期は春から初夏にかけてですが、赤くて大きな花はクリスマスにも需要があり輸入品も活躍します。

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失敗しない球根選びと植え付けのコツ

良い球根の見分け方

お店でアマリリスの球根を選ぶとき、どれにしようか迷いますよね。良い球根を選ぶコツをお教えします！

良い球根の特徴

• 大きさ：手のひらに収まるくらい（直径6～8cm程度）
• 重さ：持ってみてずっしりと重い
• 硬さ：指で押してもへこまない
• 表面：傷やカビがなく、ツヤがある
• 根の部分：白いヒゲ根が少し見える

避けたい球根の特徴

• 軽くてスカスカしている
• 表面にカビや傷がある
• 異臭がする
• 柔らかくてへこむ

球根選びは、良い野菜を選ぶのと同じような感覚です。新鮮で元気な球根を選べば、きっと素晴らしい花を咲かせてくれますよ！

植え付け時期とタイミング

最適な植え付け時期

• 春植え：3月下旬～4月中旬
• 秋植え：10月～11月中旬

一般的には春植えがおすすめです。桜が散る頃を目安にすると覚えやすいですね🌸

植え付けのタイミング

• 霜の心配がなくなってから
• 気温が安定して15℃以上になってから
• 土が適度に乾いている日

鉢植えの手順

初心者の方には、まず鉢植えから始めることをおすすめします。管理がしやすく、失敗も少ないんです！

準備するもの

• アマリリスの球根
• 鉢（5～6号鉢）
• 鉢底ネット・鉢底石
• 草花用培養土
• 移植ゴテ

鉢植えの手順

鉢植えのコツ

• 鉢は重めの陶器製がおすすめ（花が大きくて倒れやすいため）
• 球根の向きは尖った方を上に
• 浅植えを心がけて（これが一番重要！）

▼園芸肥料（ハイポネックス液体肥料）：成長期の栄養補給に最適▼

地植えの手順

お庭がある方は、地植えにも挑戦してみましょう！地植えの方が球根が大きく成長し、より立派な花を咲かせてくれます。

土作りの準備 植え付けの2週間前から準備を始めましょう。

1. 土をよく耕す（深さ30cm程度）
2. 腐葉土や堆肥を混ぜ込む（土の3割程度）
3. 水はけを改善（必要に応じて川砂やパーライトを追加）

地植えの手順

1. 球根の高さの2倍程度の深さの穴を掘る
2. 球根を置く（尖った方を上に）
3. 球根の上部1/3が出るように土をかける
4. 株間は30cm程度確保する
5. 軽く水やりをする

地植えのメリット

• 球根が大きく育つ
• 水やりの頻度が少なくて済む
• 自然に近い環境で育てられる

【参考記事】球根植物の植え付けについてもっと知りたい方はこちら↓

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さあ、ここまでで球根選びと植え付けは完了です！次は置き場所と環境作りについて詳しく見ていきましょう。

 

場所選びと環境作り～アマリリスが喜ぶ条件とは～

置き場所のポイント

アマリリスは「お日様大好き」なお花です！でも、強すぎる直射日光は苦手なので、上手に場所を選んであげましょう。

理想的な置き場所

• 春～初夏：日当たりの良い場所
• 真夏：明るい半日陰（午前中の日光はOK）
• 秋～冬：室内の明るい窓辺

避けたい場所

• 一日中日陰になる場所
• 風通しの悪い場所
• 雨ざらしになる場所
• エアコンの風が直接当たる場所

アマリリスは「ちょっと贅沢な環境」を好むお花なんです。まるで高級ホテルのロビーのような、明るくて風通しが良くて、でも優しい環境がお気に入りなんですよ♪

季節ごとの移動のコツ

鉢植えの場合は、季節に合わせて置き場所を変えてあげると、アマリリスがもっと元気に育ってくれます！

春（3～5月）：屋外の日当たりの良い場所

夏（6～8月）：明るい日陰に移動

秋（9～11月）：再び日当たりの良い場所

冬（12～2月）：室内の明るい窓辺

「季節ごとに引っ越しするみたい！」と思うかもしれませんが、この手間をかけてあげることで、毎年美しい花を楽しめるんです🌺

 

水やりのタイミング～球根を腐らせないための基本ルール

アマリリスの水やりは、実は「あげない勇気」も必要なんです！特に植え付け直後は要注意。

植え付け直後の水やり

植え付け直後のルール

1. 植え付け時に軽く水やり（たっぷりではなく、湿らせる程度）
2. その後約10日間は水やりを控える
3. 芽や葉が出てきたら本格的な水やりを開始

「えっ、水をあげちゃダメなの？」と思うかもしれませんが、これには理由があります。球根は最初、土の中でゆっくりと根を伸ばす準備をしているんです。この時期にたくさん水をあげると、根が腐ってしまう危険があるんですよ。

成長期の水やり

芽が出てきたら、いよいよ本格的なお世話の始まりです！

鉢植えの水やり

• 土の表面が乾いたら、鉢底から水が出るまでたっぷりと
• 受け皿に水を溜めっぱなしにしない
• 朝の時間帯にあげるのがベスト

地植えの水やり

• 基本的には雨水だけで十分
• 真夏の極端に乾燥した日のみ水やり
• 夕方にたっぷりと

水やりのコツ アマリリスの水やりは「メリハリ」が大切！「乾いたらたっぷり、湿っているときは我慢」これが基本です。毎日ちょっとずつ水をあげるよりも、乾いたタイミングでしっかりとあげる方が、根が元気に育つんですよ♪

休眠期の水やり

秋になって葉が黄色くなり始めたら、アマリリスは「お休みモード」に入ります。

休眠期（11月～2月）の水やり

• 水やりは完全にストップ
• 土がカラカラに乾いてもOK
• 球根が休眠中は水分を必要としません

この期間は「アマリリスのお昼寝タイム」と考えてください。しっかり休ませてあげることで、来年また元気な花を咲かせてくれるんです。

 

肥料の与え方～美しい大輪を咲かせる栄養管理

アマリリスは「美食家」のお花。栄養たっぷりの肥料が大好きです！でも、タイミングを間違えると逆効果になることも。

植え付け時の注意点

植え付け時は肥料ナシ！

これ、とっても大切なポイントです。植え付け直後に肥料をあげると、根が傷んでしまう可能性があるんです。

植え付け後の肥料スケジュール

1. 植え付け時：肥料は与えない
2. 芽が出始めたら：緩効性化成肥料を土に混ぜ込む
3. 葉が展開し始めたら：液体肥料を開始

▼園芸肥料（ハイポネックス液体肥料）：アマリリスの成長をサポート▼

成長期の追肥方法

液体肥料の与え方

• 頻度：月2回程度（約10日に1回）
• 希釈：商品の説明書通りに薄める
• 時期：4月～10月（葉が緑の間）
• 方法：水やり代わりに根元に

固形肥料の与え方

• 頻度：2ヶ月に1回程度
• 量：鉢のサイズに応じて調整
• 置き方：鉢の縁に置く（球根から離れた場所）

肥料を与える時の注意点

「アマリリスの肥料は、美味しいお料理と同じ。タイミングと量が大切なんです！」

 

花が咲いた後の大切なお手入れ

アマリリスの花が咲いたら嬉しくて、ついつい見とれてしまいますよね。でも、花が終わった後のお手入れが、来年の花のために一番大切なんです！

花がら摘みの方法

花がら摘みのタイミング

• 花びらが散り始めたら
• 1輪ずつこまめに摘む
• 花茎全体が枯れてきたら茎ごと切る

花がら摘みの手順

1. 個々の花：しおれた花を指でやさしく摘む
2. 花茎全体：すべての花が終わったら、茎の根元から切る
3. 種ができる部分：ぷっくりと膨らんできたら早めに摘む

葉を大切にする理由

ここが一番重要なポイント！花が終わっても、葉は絶対に切らないでください！

葉が大切な理由

• 光合成で球根に栄養を蓄える
• 来年の花を咲かせるエネルギー源
• 根の成長をサポート

葉の管理方法

• 緑色の間はそのまま残す
• 黄色くなり始めても、完全に枯れるまで待つ
• 自然に茶色くなったら根元から切る

「葉っぱは球根の貯金箱！たっぷり栄養を蓄えて、来年も素敵な花を咲かせてくれるんです♪」

 

1年間の季節別管理カレンダー

アマリリスの1年間の管理を、カレンダー形式でまとめてみました。これさえあれば、いつ何をすればいいか一目瞭然です！

春の管理（3～5月）

3月

• 球根の植え付け開始
• 休眠中の鉢を暖かい場所に移動
• 水やり再開の準備

4月

• 植え付けのピークシーズン
• 芽が出始めたら肥料開始
• 日当たりの良い場所に配置

5月

• 開花期
• 花がら摘みを開始
• 液体肥料を定期的に

夏の管理（6～8月）

6月

• 花後の管理が重要
• 葉を大切に管理
• 梅雨時期は雨除けを

7月

• 明るい半日陰に移動
• 水やりをこまめに
• 葉焼けに注意

8月

• 肥料は一時休止
• 涼しい場所で管理
• 水切れに注意

秋の管理（9～11月）

9月

• 肥料再開
• 日当たりの良い場所に戻す
• 球根が充実する大切な時期

10月

• 植え替え適期
• 株分けができる時期
• 葉が黄色くなり始める

11月

• 水やりを徐々に減らす
• 室内への移動準備
• 休眠準備開始

冬の管理（12～2月）

12月

• 完全休眠期
• 水やりストップ
• 室内の明るい場所で保管

1～2月

• 休眠継続
• 乾燥状態を保つ
• 春の準備をそろそろ

【参考記事】球根植物の年間管理について詳しくはこちら↓

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この季節別管理を参考に、アマリリスとの1年間を楽しんでくださいね！

 

植え替えと株分けで長く楽しむ方法

アマリリスを長く楽しむための秘訣は、適切な植え替えと株分けです！「面倒そう…」なんて思わないでください。実はとっても簡単なんですよ♪

植え替え時期と手順

植え替えのタイミング

• 頻度：2～3年に1回
• 時期：10月～11月（休眠期直前）
• 目安：鉢底から根が出てきた時

植え替えが必要なサイン

• 水やりしても水が浸み込まない
• 鉢底から根がはみ出している
• 球根が鉢からはみ出している
• 土が古くなって臭いがする

植え替えの手順

1. 鉢から取り出す：土が乾いた状態で、優しく球根を取り出す
2. 古い土を落とす：根を傷つけないよう、優しく土を落とす
3. 根の確認：腐った根があれば清潔なハサミで切る
4. 新しい鉢に植える：一回り大きな鉢に、新しい土で植え直す

「植え替えは、アマリリスの健康診断みたいなもの。年に一度の大切なお手入れですね！」

株分けのやり方

うまく育てていると、親球の横に小さな子球ができることがあります。これを株分けして増やすことができるんです！

株分けの条件

• 子球が親球の半分以上の大きさになっている
• 子球にしっかりと根が付いている
• 親球が健康で元気である

株分けの手順

株分けの注意点

• 無理に分けると両方ダメになることも
• 小さすぎる子球は開花まで2～3年かかる
• 分けた後は慎重に管理する

「株分けは、アマリリスからの嬉しいプレゼント！気長に育てて、たくさんの花を楽しみましょう♪」

 

よくあるトラブルと対処法（病気・害虫）

アマリリスを育てていると、「あれ？なんか調子が悪い…」ということがあります。でも大丈夫！早めに気づいて対処すれば、ほとんどの問題は解決できますよ。

代表的な病気と予防法

赤斑病（せきはんびょう）

• 症状：葉や花茎に赤褐色の斑点ができる
• 原因：湿度が高い環境で発生しやすい
• 対処法：病気の部分を清潔なハサミで切り取る
• 予防法：風通しを良くし、水やりは土にだけ

球根腐敗病

• 症状：球根が柔らかくなり、異臭がする
• 原因：水のやりすぎや排水不良
• 対処法：腐った部分を切り取り、乾燥させる
• 予防法：適切な水やりと排水の良い土を使う

病気予防の基本

• 風通しを良くする
• 水やりは土の表面にだけ
• 清潔な道具を使う
• 定期的な観察を心がける

害虫対策

赤ダニ（ハダニ）

• 症状：葉の裏に小さな赤い虫、葉が黄色くなる
• 対処法：水で洗い流すか、殺虫剤を使用
• 予防法：葉水を定期的に与える

アブラムシ

• 症状：新芽や蕾に小さな緑色の虫が付く
• 対処法：早期発見なら水で洗い流す
• 予防法：風通しの良い場所に置く

ナメクジ・カタツムリ

• 症状：葉に穴があく、キラキラした跡がある
• 対処法：見つけたら手で取り除く
• 予防法：鉢の周りを清潔に保つ

害虫対策のコツ 毎日のお水やりの時に、「今日も元気かな？」と葉っぱを観察する習慣をつけましょう。早期発見が一番の対策です！

よくある失敗と解決法

「失敗は成功の元！アマリリスと一緒に、私たちも成長していけばいいんです♪」

 

まとめ

アマリリスの育て方、いかがでしたか？最初は「難しそう…」と思っていても、実際にやってみると意外と簡単だったという方がほとんどなんです！

アマリリス育て方のポイント総まとめ

球根選び：大きくて重い、しっかりした球根を選ぶ

植え付け：浅植えが基本、球根の1/3を土から出す

水やり：植え付け直後は控えめ、成長期はメリハリをつけて

置き場所：日当たり良好、でも真夏は半日陰

肥料：成長期にたっぷり、休眠期は与えない

花後の管理：葉を大切に、来年の花のための貯金期間

季節管理：春は活動期、夏は半日陰、秋は充実期、冬は休眠期

 

アマリリス育て方で一番大切なこと

それは「アマリリスの気持ちになって考える」こと！

• 暑すぎる時は涼しい場所に移してあげる
• 疲れている時は休ませてあげる
• 元気な時はたっぷり栄養をあげる
• 病気になったら早めにケアしてあげる

まるで家族のように、愛情を込めてお世話してあげてくださいね🌺

最後に花屋スタッフからのメッセージ

30年以上お花と付き合ってきて思うのは、「植物は私たちの心を豊かにしてくれる」ということです。

アマリリスの大輪の花が咲いた時の感動は、きっと忘れられない思い出になるはず。そして、その花を咲かせたのは、毎日コツコツとお世話を続けてきたあなた自身なんです。

失敗を恐れず、楽しみながら、アマリリスとの素敵な時間を過ごしてくださいね♪

「今年はアマリリスを育ててみよう！」そんな気持ちになってくれたら、とっても嬉しいです🌸

▼園芸図鑑（園芸植物の図鑑）：もっといろいろな植物に挑戦したくなったら▼

皆さんのアマリリス栽培が大成功しますように！一緒に素敵なお花ライフを楽しみましょう🌺✨