こんにちは!花屋歴30年の私が、お客様から本当によく聞かれる質問「アネモネとラナンキュラスって同じ花?」にお答えしていきますね。
確かに、この2つはぱっと見て似ている春の花なんです。特に一重咲きのラナンキュラスだと、「あれ?どっちかな?」って迷っちゃいますよね。
でも実は、よーく見ると全然違う花なんですよ!今日は、その違いを楽しく学んでいきましょう♪
両方ともキンポウゲ科の植物で、春を代表する美しい花なんです。花屋さんでは1月頃から店頭に並び始めて、4月くらいまで楽しめる人気者たち。どちらも色とりどりで華やかなので、お部屋が明るくなりますよ💐
アネモネとラナンキュラスの違いは何?
ずばり結論から言っちゃいますね!
一番の違いは「ガクの有無」なんです。
えっ?ガクって何?って思われるかもしれませんが、花びらの下にある緑の部分のことです。具体的には:
- ラナンキュラスは花のすぐ下にガクがある
- アネモネは花びらに見える部分が実はガク(本物の花びらがない!)
これが一番大きな違いなんです。でも「花のガクを見ろ」って言われても、ちょっと難しいですよね?
安心してください!もっと簡単に見分けるポイントがありますよ😊
パッと見分ける3つのポイント
花屋さんで働いている私が、お客様にいつも教えている簡単な見分け方を3つご紹介しますね!これさえ覚えれば、もう迷うことはありません。
1. 花のすぐ下をチェック!ガクの有無
これが一番確実な見分け方です。
ラナンキュラスの場合:
- 花の真下に緑のガクがぴったりくっついています
- まるで花を支えるお皿みたいな感じ
- 蕾の時は、このガクから花びらが飛び出してくる様子が見えます
アネモネの場合:
- 花の数センチ下に葉っぱがあるだけ
- 花の真下はスッキリ何もない状態
- 茎がすーっと伸びて、ぽんっと花が咲いている感じ
私はお客様に「花の首元を見てみて!」ってよく言います。ラナンキュラスは襟付きシャツみたいに、アネモネはTシャツみたいにシンプルなんです😄
2. 葉っぱの形が全然違う!
葉っぱを見るのも、とってもわかりやすい方法です。
アネモネの葉っぱ:
- 切れ込みが深い、ちょっとギザギザした葉っぱ
- 人参の葉っぱに似ているかも?
- 手のひらを広げたような形
ラナンキュラスの葉っぱ:
- セロリの葉っぱみたいに、つるんとしている
- 切れ込みはあるけど、アネモネほど深くない
- ちょっと肉厚な感じがする
お客様に説明する時は「アネモネはもみじの葉っぱみたい、ラナンキュラスはセロリの葉っぱみたい」って言うと、皆さん「なるほど〜!」って納得してくれます🌿
3. 茎の太さと質感の違い
最後は茎をチェック!これも意外と違うんですよ。
アネモネの茎:
- 細めでしなやか
- ちょっと頼りない感じ?
- 指でつまむとペコペコする
- 風に揺れるように曲がりやすい
ラナンキュラスの茎:
- 太めでしっかりしている
- まっすぐピンと立つ感じ
- 指でつまむと硬い印象
- 折れにくくて丈夫
茎の違いは、アレンジメントする時にも重要なんです。アネモネはナチュラルな動きが出やすくて、ラナンキュラスはシャープな印象を作りやすいんですよ✨
ねっ?こうやって見ていくと、全然違う花だってわかりますよね!
【参考記事】似た花の見分け方をさらに深掘り!
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アネモネとラナンキュラスの基本情報
さて、見分け方がわかったところで、それぞれの花についてもっと詳しく見ていきましょう!基本情報を知ると、もっとこの花たちが好きになりますよ💕
アネモネってどんな花?
アネモネって名前、ギリシャ語の「風」(アネモス)から来ているんです。風に揺れる姿が美しいからだそうですよ。
アネモネの基本データ:
- 日本名:牡丹一華(ぼたんいちげ)、花一華(はないちげ)
- 開花時期:2月〜5月
- 原産地:地中海沿岸
- 花言葉:色によって違うけど、「希望」「期待」「はかない恋」など
アネモネの素敵なところは、シンプルなのに存在感があるところ。一重咲きから八重咲きまであって、特に最近は八重咲きの「凛々花(リリカ)」なんていう品種も人気です。
色も豊富で、赤、ピンク、紫、白、青っぽいものまで!毎年新しい品種が出るのも楽しみの一つですね。
ラナンキュラスってどんな花?
ラナンキュラスの名前は、ラテン語の「カエル」(ラナ)から来ています。湿地帯に咲いていたからだそうです。でも全然カエルっぽくないですよね?(笑)
ラナンキュラスの基本データ:
- 日本名:花金鳳花(はなきんぽうげ)
- 開花時期:3月〜5月
- 原産地:西アジア、ヨーロッパ東南部
- 花言葉:「とても魅力的」「晴れやかな魅力」「光輝を放つ」
ラナンキュラスの魅力は、なんといっても花びらの多さ!まるでドレスのように幾重にも重なる花びらは、本当にゴージャスです✨
最近では「ラックスシリーズ」という光沢のある花びらのものや、「モロッコシリーズ」というアンティークな色合いのものも人気ですよ。
【参考記事】ラナンキュラスの花言葉についてもっと詳しく!
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育て方の違いは?初心者さんへのアドバイス
「アネモネとラナンキュラス、どっちが育てやすい?」ってよく聞かれます。正直に言うと、どちらも基本を押さえれば大丈夫!でも、ちょっとしたコツがあるんです。
球根の植え付け時期と方法
共通点:
- 植え付け時期は10月〜11月がベスト
- 球根植物なので、毎年楽しめる
- 水はけの良い土が大好き
違い: ここが大事!吸水処理のやり方が違うんです。
アネモネの吸水処理:
- 湿らせたバーミキュライトやピートモスに埋める
- ゆっくり2〜3日かけて吸水させる
- 急に水につけると腐っちゃうので注意!
ラナンキュラスの吸水処理:
- 湿らせたキッチンペーパーで包む
- 冷蔵庫の野菜室で1週間くらい吸水
- 徐々に膨らんできたらOK!
私は初心者さんには、「赤ちゃんを起こすみたいに、優しくゆっくり」って説明しています。急いで水を吸わせると、球根がびっくりしちゃうんですよ😅
植えっぱなしでも大丈夫?
アネモネ:
- 地域によっては植えっぱなしOK
- 特に「セントブリジッド」系は丈夫
- 夏の暑さと湿気に注意すれば大丈夫
ラナンキュラス:
- 基本的に掘り上げるのがおすすめ
- 6月頃、葉が黄色くなったら掘り上げ
- 乾燥させて秋まで保管
掘り上げるのって面倒くさそう…と思うかもしれませんが、実は簡単なんです!私はいつも「玉ねぎを収穫するみたいな感じ」って説明しています。
初心者にはどっちがおすすめ?
正直な話、アネモネの方が少し育てやすいかな?理由は:
- 植えっぱなしでも育つ品種がある
- 病気に比較的強い
- 吸水処理が少し簡単
でも、ラナンキュラスも基本を押さえれば大丈夫!豪華な花が咲いた時の喜びは格別ですよ。
初心者さんへのアドバイスは:
- まずは鉢植えから始めてみる
- 日当たりと風通しの良い場所で育てる
- 水やりは土が乾いてから
- 液体肥料を2週間に1回くらい
寄せ植えで楽しむアネモネとラナンキュラス
アネモネとラナンキュラス、実は一緒に植えるととっても素敵なんです!春の寄せ植えの主役になること間違いなしですよ🌷
一緒に植えるとどんな感じ?
私がお店でよく作る寄せ植えは:
- アネモネのナチュラルな動きとラナンキュラスの華やかさが絶妙にマッチ
- 開花時期が少しずれるので、長く楽しめる
- 高低差が出て立体的な印象に
お客様からは「春の庭みたい!」って喜ばれます♪
おすすめの組み合わせ
カラーコーディネートの例:
-
パステルカラーで優しい印象
- ピンクのアネモネ+白のラナンキュラス+ビオラ
- 甘すぎず上品な仕上がり
-
ビビッドカラーで元気いっぱい
- 赤のアネモネ+オレンジのラナンキュラス+黄色いパンジー
- 春の陽気を感じる明るい寄せ植え
-
シックな大人の寄せ植え
- 紫のアネモネ+ボルドーのラナンキュラス+シルバーリーフ
- 落ち着いた雰囲気でテラスにぴったり
寄せ植えの注意点
失敗しないためのポイント:
- 水はけの良い土を使う(赤玉土6:腐葉土4くらい)
- 植え付けは浅植えで(球根が少し見えるくらい)
- 風通しの良い場所に置く
- 水やりは控えめに(乾かし気味が◎)
よくある質問Q&A
花屋で働いていると、本当にたくさんの質問をいただきます。ここではよくある質問にお答えしますね!
アネモネとラナンキュラスは多年草?一年草?
どちらも多年草です!球根植物なので、上手に管理すれば毎年楽しめます。
アネモネ:
- 寒さに強い多年草
- 地域によっては植えっぱなしOK
- 3〜4年は同じ球根で咲いてくれます
ラナンキュラス:
- 半耐寒性の多年草
- 夏は休眠するので掘り上げ推奨
- きちんと管理すれば5年以上持つことも!
切り花としてはどっちが長持ち?
これはよく聞かれますね!どちらも比較的長持ちする花です。
持ちの良さ:
- アネモネ:7〜10日程度
- ラナンキュラス:10〜14日程度
ラナンキュラスの方が少し長持ちしますが、アネモネも十分楽しめます。
長持ちさせるコツ:
- 茎を斜めにカット
- 水は毎日替える
- 涼しい場所に飾る
- 切り花栄養剤を使う
室内でも育てられる?
基本的には屋外向きの植物ですが、条件が合えば室内でも楽しめます!
室内で育てる場合のポイント:
- 日当たりの良い窓際に置く
- 風通しを良くする(時々窓を開ける)
- 暖房の風が直接当たらないようにする
- 水やりは控えめに
ただし、開花株を室内で楽しむのが一番おすすめ。つぼみ付きの株を買ってきて、室内で花が咲くのを楽しむ方法です。
まとめ
さて、アネモネとラナンキュラスの違い、バッチリわかりましたか?最後にもう一度、見分け方のポイントをおさらいしましょう!
パッと見分ける方法まとめ
-
花の真下をチェック
- ラナンキュラス:緑のガクがある(襟付きシャツ)
- アネモネ:何もない(Tシャツ)
-
葉っぱの形を見る
- アネモネ:切れ込みが深い(もみじみたい)
- ラナンキュラス:セロリっぽい葉っぱ
-
茎の太さ・質感を触る
- アネモネ:細くてしなやか
- ラナンキュラス:太くてしっかり
どちらも魅力的な春の花
正直なところ、どちらも素敵な花なんです!それぞれの魅力を活かして楽しんでほしいなって思います。
アネモネの魅力:
- シンプルで清楚な美しさ
- 風に揺れる姿が可愛い
- 初心者でも育てやすい
ラナンキュラスの魅力:
- ゴージャスで華やか
- 花持ちが良い
- バラのような豪華さ
アネモネとラナンキュラスの違い早見表
最後に、今日お話しした内容を表にまとめてみました!これを見れば、もう迷うことはありませんよ👍
項目 | アネモネ | ラナンキュラス |
---|---|---|
ガクの有無 | なし(花びらに見える部分が実はガク) | あり(花の真下に緑のガク) |
葉っぱの形 | 切れ込みが深い(もみじ型) | セロリのような葉 |
茎の特徴 | 細くてしなやか | 太くてしっかり |
日本名 | 牡丹一華、花一華 | 花金鳳花 |
開花時期 | 2月〜5月 | 3月〜5月 |
花言葉 | 希望、期待 | とても魅力的 |
育てやすさ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
植えっぱなし | 可能な品種あり | 基本は掘り上げ |
切り花の持ち | 7〜10日 | 10〜14日 |
初心者おすすめ度 | ★★★★★ | ★★★★☆ |
楽しく育ててみよう!
30年以上花屋で働いてきて思うのは、花を育てることに正解はないということ。失敗しても、それが経験になって次はもっと上手に育てられます。
大切なのは、花と向き合って楽しむこと。アネモネもラナンキュラスも、あなたの愛情にきっと応えてくれますよ🌸
春になったら、ぜひ両方育ててみてください!そして、「あ、これはアネモネだ!」「こっちはラナンキュラスね!」って見分けられた時の喜びを感じてほしいです。
最後に私からのアドバイス:
- まずは気に入った色から選んでみる
- 失敗を恐れずにチャレンジ!
- わからないことは花屋さんに聞いてみて
- 花の成長を記録すると楽しさ倍増!
花を育てることは、小さな幸せを育てること。アネモネとラナンキュラス、どちらも素敵な春の贈り物です。あなたのお庭やベランダで、素敵な花が咲きますように!
それでは、素敵なガーデニングライフを😊🌷