「あれ?この花トルコキキョウかな?でもラナンキュラスっぽいような…」🤔
花屋さんで花束を選んでいるとき、こんな風に悩んだことはありませんか?
トルコキキョウ(リシアンサス)は、ふんわりとした優雅な花姿で人気の切り花ですが、実はバラやラナンキュラス、カーネーションなど、見た目がとても似ている花がたくさんあるんです!
しかも、トルコキキョウ自体も「リシアンサス」「ユーストマ」「トルコギキョウ」と呼び名がいくつもあって、混乱しちゃいますよね。
この記事では、トルコキキョウと見間違えやすい花たちの特徴や見分け方をわかりやすく解説します。お花屋さんに行ったとき、「あ、これはトルコキキョウではなくラナンキュラスだったんだ!」とすぐにわかるようになりますよ。
それぞれの花の魅力も詳しくご紹介するので、次のお花選びの参考にしてくださいね!🌸
トルコキキョウ(リシアンサス)の基本知識
まずは、トルコキキョウそのものについてしっかり知っておきましょう!
名前の由来と混乱(トルコキキョウ、リシアンサス、ユーストマの違い)
トルコキキョウには複数の呼び名があって混乱しがちですが、実はすべて同じ花なんです!
- トルコキキョウ(トルコギキョウ):日本での一般的な和名。ただし、原産地はトルコではなくアメリカなんです!
- リシアンサス:旧学名(英語名)。ギリシャ語で「滑らかな花」という意味。
- ユーストマ:現在の正式な学名。ギリシャ語で「良い口」という意味。
なぜ「トルコキキョウ」と呼ばれるようになったの?
いくつか説があります:
- つぼみがトルコ人のターバンに似ている
- 原種の青紫色の花が「トルコ石(ターコイズ)」の色に似ている
- 一重咲きの花がキキョウに似ている
でも、実はどれも確かな根拠がなく、明確な由来はわかっていないんです。
基本的な特徴と見分けるポイント
トルコキキョウの見分け方のポイントは以下の通りです:
- 花の形状:一重咲きから八重咲き、フリル咲きまで様々。八重咲きはバラやカーネーションに似ていますが、花びらの端がややウェーブしている
- 茎の特徴:まっすぐで硬め、節がはっきりしている
- 葉の特徴:やや青みがかった灰緑色で、対生(向かい合って生える)し、表面はロウ質でツヤがある
- 花色:白、ピンク、紫、黄色、緑、複色など多彩
- サイズ:花の直径は約5~10cm、茎の長さは40~80cm程度
花言葉と色別の魅力
トルコキキョウには、その優雅な姿にぴったりの素敵な花言葉がたくさんあります✨
全般の花言葉
- 「優美」
- 「希望」
- 「すがすがしい美しさ」
- 「楽しい語らい」
色別の花言葉
- 白:「思いやり」「純粋な心」
- ピンク:「優美」「気品」
- 紫:「希望」「誠実」
- 黄色:「毅然とした態度」
トルコキキョウは豪華な見た目と長持ちする性質から、贈り物やブーケにぴったりの花材です。
また、年間を通して流通しているため、季節を問わず楽しめるのも魅力のひとつです。
トルコキキョウに似た花①:ラナンキュラス
ラナンキュラスは、トルコキキョウと間違えられることが多い代表的なお花です。特に八重咲きのトルコキキョウとは見分けるのが難しいこともあります!
ラナンキュラスの特徴
- 科・属:キンポウゲ科ラナンキュラス属
- 原産地:地中海沿岸、中央アジア
- 花の形状:幾重にも重なる花びらが特徴的で、丸くコンパクトな形
- 茎の特徴:細めで多少柔らかい。毛が生えている
- 葉の特徴:切れ込みが深く、緑色が鮮やか
- 主な花色:白、黄、赤、オレンジ、ピンク、紫など
- 開花時期:主に春(3~5月)
トルコキキョウとの見分け方
ラナンキュラスとトルコキキョウ、どう見分ければいいの?🧐
特徴 | ラナンキュラス | トルコキキョウ |
---|---|---|
花びらの質感 | やや厚みがあり、艶やか | やや薄めで柔らかい |
花の中心部 | 密集していて黒っぽく見える | ややすっきりしている |
茎 | 細めで毛がある | 硬めでつやがある |
葉 | 切れ込みが深い | 楕円形でツヤがある |
季節 | 春が旬 | 年間通して流通 |
簡単な見分け方のコツ:
- ラナンキュラスの花は中心に向かって密集した花びらが特徴的
- トルコキキョウは花びらの端がフリル状になっていることが多い
- 迷ったら葉を見る!形が全く違います
花言葉と活用シーン
ラナンキュラスも素敵な花言葉をもっています:
- 「とても魅力的」
- 「晴れやかな魅力」
- 「光輝を放つ」
色別の花言葉
- 赤:「あなたは魅力に満ちている」
- 黄:「優しい心遣い」
- ピンク:「飾らない美しさ」
ラナンキュラスは特に春のブーケやアレンジメントに最適!花もちも比較的良く、華やかな場を演出してくれます✨
【参考記事】バラに似ている花について詳しく知りたい方はこちらもチェック!↓
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トルコキキョウに似た花②:カーネーション
カーネーションもトルコキキョウとよく間違えられる花の一つです。特に八重咲きのフリンジタイプのトルコキキョウとは見た目がとても似ていますよね!
カーネーションの特徴
- 科・属:ナデシコ科ダイアンサス属
- 原産地:地中海沿岸
- 花の形状:花びらの先端がギザギザしていて、整った丸い形
- 茎の特徴:節が多く、やや硬い。真っ直ぐ伸びる
- 葉の特徴:細長く、やや青みがかった色。対生している
- 主な花色:赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、紫、複色など
- 開花時期:主に春~初夏(5~6月)が最盛期だけど、年間を通して流通
トルコキキョウとの見分け方
パッと見た感じはとても似ていますが、よく観察すると違いがわかりますよ!✨
特徴 | カーネーション | トルコキキョウ |
---|---|---|
花びらの先端 | ギザギザしている | なめらかでフリル状 |
花の形 | コンパクトに整っている | やや大きめでふんわり |
茎の節 | はっきりしている | あまり目立たない |
香り | 甘い香りがある | ほとんど香りがない |
葉 | 細長い | 楕円形で幅広め |
見分けるコツ:
- カーネーションは花びらの先端がギザギザしている
- トルコキキョウは花びらがふんわり広がる感じ
- カーネーションには香りがあるけど、トルコキキョウにはほとんどない
- 茎を見ると、カーネーションは節が目立つ
花言葉と活用シーン
カーネーションの花言葉は、贈り物に最適なものばかり:
- 「母への愛」(赤・ピンク)
- 「純粋な愛」(白)
- 「感謝」「尊敬」(全般)
カーネーションは母の日のギフトとして大人気ですが、それ以外の場面でも活躍します。花持ちが良く、色も豊富なので、さまざまなシーンにマッチする万能なお花です!✨
トルコキキョウに似た花③:バラ
八重咲きのトルコキキョウは、バラと見間違えることも多いです。特に咲き始めのバラと八重咲きトルコキキョウは、見分けるのが難しいこともあります!
バラの特徴
- 科・属:バラ科バラ属
- 原産地:北半球の温帯地域(品種改良で世界中に)
- 花の形状:中心から外側に向かって渦巻き状に花びらが重なる
- 茎の特徴:硬く、とげ(刺)がある(花屋のバラはとげを取り除いていることが多い)
- 葉の特徴:小葉が5~7枚集まった複葉、縁にギザギザがある
- 主な花色:赤、ピンク、白、黄色、オレンジ、紫など多彩
- 開花時期:春~秋(品種によって異なる)
トルコキキョウとの見分け方
バラとトルコキキョウ、どうやって見分けるの?👀
特徴 | バラ | トルコキキョウ |
---|---|---|
花の形 | 整った渦巻き状 | ふんわりとフリル状 |
花びらの質感 | やや厚めでしっかりしている | 薄めで繊細 |
茎 | とげがある(除去されていることも) | とげがない |
葉 | 複葉で光沢がある | 単葉で青みがかっている |
香り | 強い香りがあることが多い | ほとんど香りがない |
簡単な見分け方:
- バラは花びらがしっかりしていて、渦巻き状に整然と重なっている
- トルコキキョウは花びらが薄くて柔らかい感じ
- 茎を見れば一目瞭然!バラにはとげがある(または取り除いた跡がある)
- 葉も全く違います。バラは複葉でトルコキキョウは単葉
花言葉と活用シーン
バラの花言葉は色によって大きく異なります:
- 赤:「愛」「情熱」
- ピンク:「上品」「感謝」「温かい心」
- 白:「純潔」「無邪気」
- 黄:「友情」「喜び」
バラはブーケやアレンジメントの主役として最適です。特別な記念日や恋人へのプレゼントとして人気がありますが、トルコキキョウより若干値段が高いことが多いです。
その他トルコキキョウに似た花たち
トルコキキョウに似た花は他にもたくさんあります!もっと知って、お花博士になりましょう🌼
八重咲きチューリップ
春になると見かける八重咲きのチューリップも、トルコキキョウやバラと間違えられることがあります。
見分けるポイント:
- チューリップは春限定の花
- 茎が太くてしっかりしている
- 葉が幅広で、茎を包むように生えている
芍薬(シャクヤク)
春から初夏にかけて見られる芍薬も、豪華な花姿がトルコキキョウに似ていることがあります。
見分けるポイント:
- 芍薬の花はとても大きく豪華
- 花びらの質感がしっとりとしている
- 強い香りがある
- 季節限定(5~6月頃)の花
キキョウとの違い
名前に「キキョウ」とついていますが、実はトルコキキョウと本物のキキョウは全く別の花です!
本物のキキョウの特徴:
- キキョウ科の植物
- 花の形は釣り鐘状で5つに割れる
- トルコキキョウのような八重咲きの品種はない
- 日本の夏の風物詩的な花
トルコキキョウは名前にキキョウとついていますが、実はリンドウ科の植物で、本物のキキョウとは全く別の花なんです!これは知っておくと花博士気分になれますね😉
切り花を長持ちさせるコツとアレンジのポイント
トルコキキョウとそっくりな花たちを素敵に飾って長く楽しむためのコツをご紹介します!✨
水揚げの方法とケア
それぞれの花の特性に合わせた水揚げの方法を知っておくと、花持ちがグッと良くなります。
トルコキキョウ(リシアンサス)の場合
- 茎の切り口を斜めに切り、2~3cmほど水につける
- トルコキキョウは寒さに弱いので、冷蔵庫での保管は避けて常温で管理
- 水は2~3日に一度取り替える
- 花瓶の水には切り花栄養剤を入れると長持ちします
ラナンキュラスの場合
- 茎が細くてデリケートなので、優しく扱う
- 茎をきれいに斜めにカットし、たっぷりの水で水揚げ
- やや涼しい場所に置くのがベスト
- 水は毎日取り替えると長持ちします
カーネーションの場合
- カーネーションは比較的丈夫で長持ちする花
- 茎の切り口を斜めにカットし、しっかり水を吸わせる
- 水は2~3日に一度交換
- エチレンガスに弱いので、果物の近くには置かない
バラの場合
- 茎の下部の葉を取り除き、斜めにカット
- 最初はぬるま湯で水揚げすると効果的
- 1日目は多めの水で、その後は少なめに
- 毎日水を交換するのが理想的
▼おすすめの切り花栄養剤▼
花材別の注意点
それぞれの花材を長持ちさせるための特別な注意点があります。
トルコキキョウ(リシアンサス)
- 直射日光を避け、風通しの良い場所に置く
- 花びらが濡れないように注意
- 花瓶の水は清潔に保つ
- 暑さには比較的強いが、寒さには弱い
ラナンキュラス
- 比較的水を多く吸うので、水切れに注意
- 高温多湿を避ける
- 茎がデリケートなので取り扱いに注意
- 花びらにはできるだけ触れない
カーネーション
- 他の花と比べて長持ちするので、混合アレンジのベース花材に
- 花びらの先端が傷みやすいので注意
- お花が下を向き始めたら、早めに茎を切り直す
- 花瓶の水は清潔に保つ
バラ
- 花びらが痛みやすいので取り扱いに注意
- 花瓶の水は毎日交換するのが理想的
- 花が開ききる前に茎を短く切り直すと長持ちする
- 冷暖房の風が直接当たらないように注意
おすすめの組み合わせ
これらの花を組み合わせた素敵なアレンジメントのアイデアをご紹介します!
トルコキキョウ+カスミソウ+ユーカリ
清楚で優雅な印象に。ウェディングブーケにも最適です!
ラナンキュラス+スイートピー+チューリップ
春らしい華やかな組み合わせ。パステルカラーで合わせると特に素敵です。
カーネーション+トルコキキョウ+カスミソウ
母の日や感謝を伝えるアレンジに。似ているようで異なる花の形が美しいハーモニーを生み出します。
バラ+リシアンサス(トルコキキョウ)+ドラセナ
ゴージャスな印象のアレンジメント。特別な記念日やお祝いにぴったりです。
トルコキキョウ+カーネーション+ラナンキュラス
今回ご紹介した似た花どうしを組み合わせるのも面白いです。似ているけど少しずつ違う花の形や質感を楽しめます✨
▼切り花図鑑で他のお花との組み合わせも研究▼
まとめ
今回は「トルコキキョウ(リシアンサス)に似た花たち」について詳しくご紹介しました!
見分け方のポイント再確認
トルコキキョウ(リシアンサス)
- 花びらがふんわりとフリル状
- 茎はまっすぐで硬め
- 葉は対生で青みがかった緑色
- 年間を通して流通している
ラナンキュラス
- 花びらが幾重にも重なり、中心部が密集
- 茎は細めで毛がある
- 葉は切れ込みが深い
- 主に春に流通
カーネーション
- 花びらの先端がギザギザ
- 茎に節が目立つ
- 甘い香りがある
- 母の日に特に人気
バラ
- 花びらがしっかりして渦巻き状に重なる
- 茎にとげがある
- 複葉で光沢がある
- はっきりとした香りがある
それぞれの花の魅力を楽しもう
トルコキキョウやラナンキュラス、カーネーション、バラなど、一見似ていても、それぞれに異なる魅力があります。
見分け方を知っておくと、お花屋さんでの選び方や、花束をもらったときの楽しみ方も広がりますね!🌸
何より大切なのは、それぞれの花の個性を楽しむこと。いろいろな花を知って、お花のある暮らしをもっと豊かに楽しみましょう!
皆さんは、今回ご紹介した花の中で、どの花が一番お気に入りですか?ぜひコメント欄で教えてくださいね!
【参考記事】トルコキキョウの切り花の魅力や手入れ方法についてもっと詳しく知りたい方はこちら↓
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