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ツユクサの育て方と管理術完全版|増やしたい人も減らしたい人も満足の実用的テクニック集

野の花図鑑

鮮やかな青い花を咲かせるツユクサは、その美しさから育てたいと思う方がいる一方で、庭に勝手に生えて困っている方も多い植物です。

本記事では、ツユクサを楽しみたい方のための増やし方や管理方法から、逆に増えすぎて困っている方のための駆除方法まで、両面から詳しく解説します。

ツユクサの特性を理解して、あなたの庭に合った付き合い方を見つけましょう。

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ツユクサの基本特性を知ろう

ツユクサを上手に管理するには、まずその生態や特性を理解することが大切です。

知識があれば、育てるのも管理するのもずっと簡単になります。

ツユクサの生態と繁殖力

ツユクサ(露草)はツユクサ科の一年草で、日本全国の道端や空き地、畑などに自生しています。

草丈は20~50cm程度で、茎は地面を這うように広がり、節から根を出して旺盛に繁殖します。

開花期は6月から9月で、朝に花を咲かせ昼過ぎには萎む一日花です。

一つの株から多数の種子をつけ、こぼれ種でも簡単に増えるため、放置すると庭中に広がる可能性があります。

また、茎の節から発根する性質があるため、引き抜いた茎を放置するとそこからまた根付いてしまうこともあります。

育てるメリットと注意点

ツユクサを育てるメリットは、何といっても美しい青い花を手軽に楽しめることです。

早朝の庭を彩る清々しい青色は、他の花にはない魅力があります。

また、ほとんど手間がかからず、水さえあればよく育つため、初心者でも失敗しにくい植物です。

グランドカバーとしても利用でき、空いたスペースを緑で覆うのにも適しています。

一方で注意点としては、繁殖力が強いため、放置すると他の植物のスペースを奪ってしまう可能性があります。

計画的に管理しないと、庭全体がツユクサだらけになってしまうこともあるため、育てる場所は慎重に選びましょう。

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ツユクサを増やす方法

ツユクサを楽しみたい方のために、効果的な増やし方をご紹介します。どの方法も比較的簡単で、初心者の方でも成功しやすい方法です。

種から育てる方法

ツユクサは種から育てることができます。秋に熟した種を採取し、春に蒔くのが基本的な方法です。

種は花が終わった後にできる緑色の実の中に入っており、実が茶色く乾燥したら採取のタイミングです。

採取した種は乾燥させて、冷暗所で保管します。春(4月から5月頃)になったら、湿り気のある土に種を蒔きます。

種は小さいので、土を薄くかぶせる程度でOKです。発芽までは土を乾かさないように注意し、明るい日陰で管理すると良いでしょう。

発芽率は比較的高く、2週間程度で芽が出始めます。

株分けで増やすテクニック

既に育っているツユクサがあれば、株分けで簡単に増やせます。

春から初夏にかけてが株分けに適した時期です。株元から掘り上げ、根がついた状態で茎を分けます。

一株に3~5本の茎があれば十分に育ちますので、無理に細かく分ける必要はありません。分けた株は新しい場所に植え付け、最初の1週間はたっぷりと水やりをして根付かせます。

株分けは真夏の暑い時期を避け、涼しい時間帯に行うと成功率が上がります。

こぼれ種を活用した自然な増やし方

最も手軽な方法は、ツユクサの自然な繁殖力を利用することです。

花が終わった後、種を採取せずにそのまま放置すると、秋に種が自然に落ちます。翌年の春には、その周辺から自然に芽が出てきます。

この方法なら何もしなくてもツユクサが増えていきますが、増えすぎには注意が必要です。増やしたい場所以外には広がらないよう、定期的なチェックと管理を心がけましょう。

季節別の管理とお手入れ

ツユクサを美しく育てるには、季節に応じた適切な管理が大切です。各季節のポイントを押さえて、元気なツユクサを育てましょう。

春の管理ポイント

春はツユクサの成長期です。

こぼれ種から芽が出始め、越冬した株も新芽を伸ばし始めます。

この時期は土が乾燥しないように注意し、特に芽が出たばかりの小さな株には定期的な水やりが必要です。

肥料は基本的に不要ですが、元気に育てたい場合は緩効性の肥料を少量与えると良いでしょう。

雑草との競合が始まる時期でもあるため、ツユクサ以外の雑草は早めに除去します。

夏の水やりと日陰管理

夏はツユクサの開花期です。

高温と乾燥には比較的強い植物ですが、水切れには注意が必要です。特に真夏の暑い時期は、朝か夕方にたっぷりと水を与えましょう。

直射日光が強すぎる場所では葉が焼けることがあるため、午後の強い日差しを避けられる場所が理想的です。

花を長く楽しむためには、咲き終わった花をこまめに摘み取ると、次の花が咲きやすくなります。

秋の種取りと準備

秋は種を採取する時期です。

来年も育てたい場合は、花が終わった後にできる実が茶色く乾燥するまで待ちます。実を摘み取り、中の種を取り出して乾燥させ、紙袋などに入れて保管しましょう。

また、増やしたくない場合は、この時期に種ができる前に株を刈り取ることで、翌年の発芽を防げます。

【参考記事】ツユクサの美しさをもっと知りたい方はこちら↓

ツユクサの美しい青色: 早朝の空き地で楽しむ花の風景
空き地で見つけたツユクサの魅力:春から初夏にかけて、田植えを行わなかった空き地や田んぼ跡地などで、いろいろな花が美しく咲く姿を見ることができます。その中でも特に目を引くのがツユクサです。その青色はまるで空の色のように澄んでおり、早朝から午前...

冬の越冬対策

ツユクサは基本的に一年草ですが、暖かい地域では地上部が枯れても根が生き残り、翌春再び芽を出すことがあります。

冬の管理は特に必要ありませんが、枯れた茎や葉は見た目が悪いため、刈り取っても問題ありません。根まで掘り起こさなければ、春に再び芽が出てくる可能性があります。

寒冷地では完全に枯れてしまいますが、こぼれ種が残っていれば翌年また芽を出します。

増えすぎたツユクサの管理方法

ツユクサは放置すると驚くほど増えてしまいます。適度にコントロールして、庭のバランスを保ちましょう。

適度に間引く方法

増えすぎたツユクサは、定期的な間引きで管理できます。

株が密集しすぎると風通しが悪くなり、病気の原因にもなるため、適度な間隔を保つことが大切です。間引く時は、根元から引き抜くか、ハサミで地際から切り取ります。

引き抜いた株は必ず処分し、その場に放置しないようにしましょう。茎の節から根が出て、再び根付いてしまう可能性があるためです。

月に一度程度、庭を見回って増えすぎている場所を間引くと、ちょうど良い状態を保てます。

繁殖を抑えるテクニック

ツユクサの繁殖を抑えるには、花が終わったらすぐに花茎を切ることが効果的です。種ができる前に花を摘み取れば、こぼれ種による自然増殖を防げます。

また、ツユクサを育てる範囲を限定したい場合は、物理的な仕切り(レンガや板など)を地中に埋め込むことで、根や茎の広がりを制限できます。

プランターや鉢で育てるのも、繁殖範囲をコントロールする良い方法です。

他の植物とのバランスを保つコツ

ツユクサと他の植物を一緒に育てる場合は、背の高い植物と組み合わせるのがおすすめです。ツユクサは背が低く地面を這うように広がるため、縦方向に成長する植物とは競合しにくくなります。

また、ツユクサは湿った環境を好むため、乾燥を好む植物とは分けて育てると、お互いに良い環境を保てます。

定期的に見回り、ツユクサが他の植物のスペースを侵食していないかチェックしましょう。

ツユクサの駆除方法

庭に勝手に生えてきて困っている方のために、効果的な駆除方法をご紹介します。完全に除去するには、根気強く取り組むことが大切です。

手作業での除去のポイント

最も基本的な方法は、手で引き抜くことです。

ツユクサは根が浅いため、比較的簡単に引き抜けます。ただし、根をしっかり取り除くことが重要です。茎だけを切っても、残った根や節から再び芽が出てきます。

引き抜く時は、株元をしっかり持って、根ごと引き上げるようにしましょう。雨上がりなど土が湿っている時に作業すると、根まできれいに抜けやすくなります。

抜いた株は必ず処分し、庭に放置しないことが大切です。

根から取り除く効果的な方法

頑固なツユクサを確実に除去するには、スコップや草取り道具を使って根から掘り起こします。

特に株が大きくなっている場合は、周囲の土ごと掘り上げると確実です。掘り起こした後は、土の中に根の破片が残っていないか確認しましょう。

小さな根の破片からでも再生する可能性があるため、丁寧に取り除くことがポイントです。

また、地面を覆っているツユクサのマット状になった部分は、一気に剥がすように取り除くと効率的です。

再発を防ぐ土壌管理

ツユクサを除去した後は、再発を防ぐための対策が必要です。

最も効果的なのは、防草シートを敷いたり、マルチング材(バークチップなど)で地面を覆うことです。これにより、こぼれ種が発芽するのを防げます。

また、除去後のスペースに他の植物を植えることで、ツユクサが生えるスペースを減らせます。特にグランドカバープランツを植えると、地面を覆ってツユクサの侵入を防げます。

定期的に見回り、小さな芽を見つけたらすぐに抜き取ることも、再発防止に効果的です。

トラブル対処法

ツユクサを育てていると、時にはうまく育たないこともあります。よくあるトラブルとその対処法を知っておきましょう。

花が咲かない原因と対策

ツユクサを育てているのに花が咲かない場合、いくつかの原因が考えられます。

最も多いのは日照不足です。ツユクサは明るい環境を好むため、日陰すぎる場所では花が咲きにくくなります。午前中だけでも日が当たる場所に移動させると改善することがあります。

また、水不足も花が咲かない原因の一つです。特に開花期の夏は、土が乾燥しないように定期的に水やりをしましょう。

逆に、肥料を与えすぎると葉ばかりが茂って花が咲かないこともあるため、肥料は控えめにします。

葉が枯れる時の対処法

葉が枯れる原因として最も多いのは、水切れです。ツユクサは湿った環境を好むため、土が乾燥しすぎると葉が枯れてきます。特に夏場は注意が必要で、朝晩の水やりを心がけましょう。

また、強すぎる直射日光も葉焼けの原因になります。西日が強く当たる場所では、葉が茶色く変色することがあるため、午後の日差しを避けられる場所が理想的です。

病気や害虫が原因の場合もありますが、ツユクサは比較的病害虫に強い植物です。それでも葉が変色したり枯れたりしたら、その部分を切り取って処分しましょう。

よくある失敗例と解決策

初心者がツユクサを育てる際によくある失敗は、「乾燥させすぎること」と「増えすぎて放置すること」です。

失敗例 原因 解決策
葉がしおれる 水不足 土が乾いたらすぐに水やり。夏は朝晩2回
花が咲かない 日照不足・水不足 明るい場所に移動。水やりを増やす
庭中に広がった 管理不足 定期的な間引き。種をつける前に花を摘む
他の植物が弱る ツユクサの繁茂 ツユクサの範囲を制限。他の植物周辺は除去

失敗を恐れず、まずは小さなスペースから始めてみましょう。ツユクサは丈夫な植物なので、多少の失敗なら簡単に復活します。

ツユクサの活用アイデア

ツユクサは観賞用だけでなく、様々な用途に活用できる便利な植物です。庭で育てているツユクサを、より楽しく活用してみましょう。

切り花として楽しむ方法

ツユクサは切り花としても楽しめます。

ただし、花の寿命が短く、午前中には萎んでしまうため、朝に摘んで朝のうちに楽しむのがポイントです。小さな一輪挿しに数本挿すだけで、爽やかな朝の雰囲気を演出できます。

茎が柔らかいため、水切りをしてから花瓶に挿すと少し長持ちします。朝の食卓や洗面所に飾ると、一日の始まりを爽やかに彩ってくれます。

グランドカバーとしての利用

ツユクサの繁殖力を逆手に取り、グランドカバーとして活用する方法もあります。

空いた花壇や、雑草が生えて困る場所に意図的にツユクサを植えることで、地面を美しく覆えます。ツユクサは背が低く横に広がるため、他の植物の下草としても適しています。

また、歩かない場所であれば、芝生の代わりにツユクサを植えるのも一つの方法です。青い花が咲く時期は特に美しく、緑のグランドカバーに彩りを添えてくれます。

【参考記事】雑草を活かしたグランドカバーについて詳しく知りたい方はこちら↓

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染料としての活用法

ツユクサの青い花は、古くから染料として利用されてきました。

特に友禅染の下絵を描くための染料として有名です。花弁を水に浸して絞ると、美しい青色の液体が取れます。この液体を使って、布や紙に絵を描いたり、染色したりできます。

ただし、ツユクサの色素は水溶性で退色しやすいため、永久的な染色には向きません。一時的な染色や、お子様との自然体験活動として楽しむのがおすすめです。

摘んだ花を使って、自然の色で遊んでみるのも楽しい体験になります。

まとめ

ツユクサは、育て方次第で魅力的なガーデンプランツにも、厄介な雑草にもなる植物です。

その特性を理解し、目的に応じた管理をすることで、美しい青い花を楽しんだり、不要な場所からは確実に除去したりできます。

育てたい方は、種まきや株分けで簡単に増やせ、季節ごとの適切な管理で美しい花を楽しめます。特に朝の庭を彩る青い花は、他の植物にはない清々しい魅力があります。

減らしたい方は、根から確実に除去し、こぼれ種の発芽を防ぐことで、再発を抑えられます。定期的な見回りと早めの対処が、管理の鍵となります。

どちらの場合も、ツユクサの旺盛な繁殖力と浅い根の特性を理解することが、上手な付き合いの第一歩です。

あなたの庭に合った方法で、ツユクサと上手に付き合っていきましょう。

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