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ブルースター(オキシペタラム)の切り花:水色の切り花の定番!白い樹液の処理が長持ちの秘訣。

ブルースターの切り花:水色の切り花の定番 切り花図鑑

ブルースター(オキシペタラム)の透明感のある水色の花は、他の切り花では代用が効かない貴重なもの。白い樹液の影響で水揚げが悪い欠点はあるのものの、数十年に渡り花屋さんでは水色の切り花の定番的な存在です。お値段も安く一年中流通しているので購入しやすい切り花でもあります。

その名の如く、青い星型の可愛らしい小花が特徴的。単体で一輪挿しはもちろん、他の花を引き立てる役としても使えます。

ブルースターの基本データ

ブルースターの切り花:基本データ

別名:オキシペタラム

分類:ガガイモ科トゥイーティア属

原産:中央・南アフリカ

和名:瑠璃唐綿(ルリトウワタ)

サイズ:30~50センチ程度

花サイズ:小輪

花言葉

ブルースターの花言葉は「信じ合う心」「幸福な愛」「望郷」

販売価格

通常の価格は200~300円。年間を通じてほとんど同じ価格帯で購入できると思います。

スーパーなどで売られているパック花ならば、2~3本で100円程度で購入できることもあるかもしれません。もし、この価格で売られていたら自宅用に購入してみるのはいかがでしょうか。

出回り時期

ブルースターは4月~7月が生産量が多いようですが、ほぼ年間を通して流通があるので購入可能です。

どこのお花屋さんでも常に店頭に並んでいる花ではありませんが、入手が難しい種類ではないので問い合わせてみれば仕入れてもらえると思います。

ブルースターを長持ちさせる方法

ブルースターを長持ちさせる方法

茎を切り戻したり常に水をキレイに保つなど、切り花を長く楽しむための基本的なことはブルースターでも同じです。

ただしブルースターの場合は、他にも注意しなくてはいけない点があるんです。これが「ブルースターは花持ちが悪い」と一般的に言われ続けてきた理由でもあります。

白い樹液の処理方法

ブルースターの茎を切ると白い樹液が出てきます。この樹液が固まって水の吸い上げを妨害してしまうんです。

ブルースターの白い樹液

樹液を取り除くにはいろいろな方法があります。多くの本数を同時に水揚げ処理しなくてはいけない花屋さんでは、熱湯で切り口を煮る「湯揚げ」という方法で水揚げすることも多いです。

 

しかし、ご家庭で処理するのならば水で洗い流したりティッシュなどで拭き取る程度でも充分だと思います。少し時間はかかりますが、樹液が出てこなくなるまで念入りに拭き取ってください。

ブルースターの樹液を拭き取る

樹液が目に入ったりすると結膜炎になったり、皮膚が弱い人はかぶれてしまうこともあるようなので注意して拭き取ってくださいね。

エチレンガスに注意

お花が傷んでしまう原因にエチレンガスの影響があります。エチレンガスとは「植物の熟成を促進するホルモン」です。エチレンガスの影響を受けると通常よりも早く花が傷んでしまうんです。

ブルースターの傷んだ花はエチレンガス対策としても摘み取る

エチレンガスは花が傷みだすと発生する量が増えるので、上の写真のように傷んだ花は取り除くことが好ましいです。

また、果物のリンゴからはエチレンガスがとっても多く出ていますので、近くに置かないようにしましょう。まだ熟していないキウイやバナナなどをリンゴの近くに置くと、早く熟すというのは比較的有名な話ですね。

ブルースターは切り花のなかでもエチレンガスの影響を受けやすい花材だそうです。注意して飾りましょう。

Oxypetalum caeruleumの小花老化は、エチレン生成とそのエチレンに対する感受性に関連して調査されました。小花が老化するにつれてエチレン生成が増加し、逆に、2または10μl・リットル-1で24時間エチレンを外因的に適用することによってそれらの老化が加速され、Oxypetalum小花がガス状ホルモンに感受性があることを示しています。

引用:日本園芸学会誌

白やピンクも素敵!色違いのブルースター

水色が素敵なブルースターなのですが、実は色違いもあるんです。名前にブルーと付いているので、「白いブルースター」とか「ピンクのブルースター」と呼ぶのもおかしな感じですね。俗称だとは思いますが「ホワイトスター」、「ピンクスター」とも呼ばれています。

白い花はブルーほどではないですが一般的に流通していますので花屋さんの店頭でも見つける事ができそうです。

ピンクの花は珍しく、私も数回しか見たことがありません。地方の花屋さんまで届いてこないのかもしれませんね。

 

まとめ

ブルースターは水色(青色)の切り花の代表格。花屋さんに「水色のお花は?」と聞けば、ほとんどの答えはブルースターだと思います。

逆にいうと他には水色の切り花ってほとんどないんですね。水揚げに難があって使いづらいイメージも同時にあるのですが、白い樹液の処理さえしてしまえばとても長持ちする花材です。

最近のブルースターは特に日持ちが良くなった気がしています。品種改良もあるのでしょいうね。また、以前と違って流通時に保水がしっかりしてあることも長持ちするようになった理由かもしれません。

 

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