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オシロイバナの魅力を徹底解説!夕方から咲く不思議な花の育て方と花言葉・種の秘密

園芸図鑑

夕暮れ時になると、どこからともなく甘い香りが漂ってくる…。そんな経験をしたことはありませんか?

その正体は、オシロイバナかもしれません。日中は閉じていた蕾が、夕方から夜にかけて次々と開花する不思議な習性を持つ花です。

ピンク、白、黄色、赤など色とりどりの花を咲かせ、なかには一つの株に複数の色が咲くこともあります。そして秋には、子どもたちが「おしろい遊び」に使った黒い種ができるのも特徴的です。

本記事では、オシロイバナの基本情報から育て方、花言葉、種の秘密まで、この魅力的な花について徹底的に解説します。初心者でも簡単に育てられる丈夫な植物なので、ぜひお庭やプランターで楽しんでみてください。

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オシロイバナとは?基本情報

オシロイバナは、オシロイバナ科オシロイバナ属に分類される多年草です。熱帯アメリカ原産の植物で、日本には江戸時代初期に渡来したと言われています。

温暖な地域では地植えで越冬し、毎年花を咲かせてくれます。寒冷地でも、こぼれ種から翌年芽を出すことが多く、非常に生命力の強い植物です。

オシロイバナの特徴

オシロイバナの最大の特徴は、なんといっても夕方から開花する習性です。この性質から「夕化粧」や「四時花(よじばな)」という別名でも親しまれています。

草丈は50〜100cm程度に成長し、枝分かれしながら茂ります。葉は卵形で対生し、濃い緑色をしています。

花は漏斗状(ろうとじょう)で、直径3〜5cm程度。花びらのように見える部分は実は(がく)で、花弁は退化しています。一つの花の寿命は一晩限りですが、次々と新しい蕾が開くため、長期間花を楽しむことができます。

名前の由来

「オシロイバナ」という名前は、黒く熟した種の中にある白い粉に由来します。この粉が、昔の化粧品である「白粉(おしろい)」に似ていることから名付けられました。

子どもたちは昔から、この種を割って中の白い粉を取り出し、おままごとの化粧品として遊んできました。そんな懐かしい思い出を持つ方も多いのではないでしょうか。

原産地と分布

オシロイバナの原産地は熱帯アメリカです。メキシコやペルーなど、温暖な地域に自生していました。

現在では世界中の温帯から熱帯地域に広く分布しており、日本でも本州以南であれば各地で見ることができます。都市部の空き地や道端、公園などでも野生化して咲いている姿をよく見かけます。

帰化植物として日本の環境に完全に適応しており、特別な手入れをしなくても元気に育つ丈夫さが魅力です。

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オシロイバナの花の魅力

オシロイバナの魅力は、その独特な開花習性と多彩な花色にあります。一般的な花とは異なる特徴が、多くの人々を魅了してやみません。

夕方から咲く不思議な開花習性

オシロイバナは日中は蕾のままで、夕方の4時頃から開き始めます。これは「就眠運動」と呼ばれる植物の性質で、光の強さや温度の変化に反応して花を開閉します。

夕方から夜にかけて花を咲かせるのは、受粉を助けてくれる夜行性の昆虫(主にスズメガなど)を呼び寄せるためです。甘い香りを放つことで、暗闇の中でも昆虫たちに存在をアピールしています。

開花した花は翌朝まで咲き続け、日が昇ると徐々にしぼんでいきます。一つの花の命は短いですが、毎日新しい蕾が次々と開くため、初夏から秋まで長期間にわたって花を楽しめます。

この習性は、日中に咲く朝顔とは対照的ですね。

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多彩な花色のバリエーション

オシロイバナの花色は非常に多彩で、ピンク、赤、白、黄色、オレンジなど様々な色があります。さらに、絞り模様や斑入り、グラデーションなど、複雑な色合いの花も存在します。

この豊富な色彩は、同じ株から異なる色の花が咲くこともあり、庭に植えると毎日違った表情を楽しめます。

花色 特徴 印象
ピンク 最も一般的な色 優しく華やか
清楚で上品 夜間に目立つ
濃く鮮やか 情熱的
黄色 明るく爽やか 元気な印象
絞り・複色 ユニークな模様 個性的で面白い

花色によって庭の雰囲気が大きく変わるため、お好みの色を選んで植えるのも楽しみの一つです。

一つの株に複数色が咲く現象

オシロイバナの最も興味深い特徴の一つが、一つの株から複数の色の花が咲く現象です。これは「キメラ」と呼ばれる遺伝的な現象によるものです。

例えば、ピンクと白の花が同じ株に咲いたり、一つの花の中に複数の色が混ざって咲いたりします。さらに驚くべきことに、同じ株でも年によって花色の比率が変わることがあります。

この予測不可能な花色の変化が、オシロイバナを育てる楽しみを一層深めてくれます。種から育てた場合、親株とは異なる花色になることも珍しくありません。

オシロイバナの花言葉

花言葉は、花に込められた想いやメッセージを表現する素敵な言葉です。オシロイバナにも、その特性を反映した興味深い花言葉があります。

花言葉の意味

オシロイバナの代表的な花言葉は以下の通りです。

  • 「臆病」
  • 「内気」
  • 「恋を疑う」
  • 「あなたを思う」

「臆病」や「内気」という花言葉は、日中は花を閉じて隠れている習性から付けられたと言われています。人目を避けるように夕方から咲く姿が、控えめな性格を連想させるのでしょう。

「恋を疑う」という少しネガティブな花言葉は、一つの株に複数の色が咲くことから、「気持ちが定まらない」「移り気」というイメージに結びついたものです。

一方で「あなたを思う」という温かい花言葉もあります。これは、夕暮れ時に花を咲かせて誰かの帰りを待つような姿から生まれたとされています。

花言葉の解説については、こちらの記事も参考になります。

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色別の花言葉

一般的にオシロイバナには色別の明確な花言葉は定められていませんが、それぞれの色が持つイメージから、独自の意味を感じ取ることができます。

ピンク色のオシロイバナは、優しさや思いやりを象徴し、恋愛や友情のシーンにふさわしい印象です。

白色は純粋さや誠実さを表し、清らかな気持ちを伝えたい時に適しています。

赤色は情熱や愛情を表現し、強い想いを込めて贈る際に選ばれます。

黄色は明るさや希望を象徴し、元気や励ましのメッセージを届けるのにぴったりです。

花言葉はあくまでも参考ですが、贈る相手やシーンに合わせて花色を選ぶと、より深いメッセージを伝えることができるでしょう。

オシロイバナの育て方

オシロイバナは非常に丈夫で育てやすい植物です。初心者でも失敗が少なく、ガーデニング入門にも最適です。ここでは、基本的な育て方のポイントを詳しく解説します。

適した環境・場所

オシロイバナは日当たりの良い場所を好みます。ただし、半日陰でも十分に育つため、あまり場所を選びません。

地植えの場合は、水はけの良い場所を選びましょう。水はけが悪いと根腐れの原因になることがあります。

プランターや鉢植えでも栽培可能です。その場合は、深さ30cm以上の容器を用意すると、根がしっかり張って健康に育ちます。

耐暑性は非常に高く、真夏の直射日光にも耐えられます。一方、耐寒性はやや弱いため、寒冷地では霜が降りる前に地上部が枯れます。ただし、地下の根や種が残り、翌春には再び芽を出すことが多いです。

植え付けの時期と方法

オシロイバナの植え付けに最適な時期は4月〜6月です。霜の心配がなくなり、気温が安定してから植え付けましょう。

地植えの場合:

  1. 植え付ける場所を深さ30cm程度掘り起こします
  2. 腐葉土や堆肥を混ぜ込んで土壌を改良します
  3. 株間は30〜40cm程度空けて植え付けます
  4. 植え付け後はたっぷりと水やりをします

鉢植えの場合:

  1. 鉢底に軽石などを敷いて水はけを良くします
  2. 市販の草花用培養土を使用すると簡単です
  3. 植え付け後は鉢底から水が流れ出るまでたっぷり与えます

初心者向けのガーデニング基礎知識については、こちらの記事も参考になります。

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日常の管理とお手入れ

オシロイバナはほとんど手間がかからない植物です。基本的には放任栽培でも元気に育ちます。

花がら摘みは必須ではありませんが、種を採取しない場合は摘み取ると見た目がすっきりします。また、花がら摘みをすることで、次の花が咲きやすくなります。

草丈が高くなりすぎた場合や、株が乱れてきた場合は、適宜剪定を行います。切り戻しをしても、すぐに新しい枝が伸びて花を咲かせます。

病害虫の心配もほとんどありません。まれにアブラムシやハダニがつくことがありますが、見つけたら水で洗い流すか、市販の薬剤で対処しましょう。

水やりのコツ

オシロイバナの水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのが基本です。

地植えの場合:
植え付け後、根が張るまでの約1ヶ月間は定期的に水やりをします。その後は、よほど日照りが続かない限り、降雨だけで十分です。

鉢植えの場合:
土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷりと与えます。夏場は乾燥しやすいので、朝夕の2回水やりが必要になることもあります。

冬場は、地上部が枯れた後は水やりを控えめにします。多年草として越冬させる場合は、月に1〜2回程度、土が完全に乾かない程度に水を与えましょう。

肥料の与え方

オシロイバナは肥料をあまり必要としない植物です。肥沃な土壌であれば、追肥なしでも十分に育ちます。

ただし、花つきを良くしたい場合や、鉢植えで栽培している場合は、月に1回程度、緩効性肥料を与えると効果的です。

肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂って花つきが悪くなることがあります。「少なめ」を心がけるのがポイントです。

植え付け時に元肥として堆肥や腐葉土を混ぜ込んでおけば、追肥はほとんど不要と考えて良いでしょう。

栽培時期 水やり 肥料 その他の管理
春(4〜5月) 土が乾いたらたっぷり 植え付け時に元肥 植え付け、支柱立て
初夏〜夏(6〜8月) 乾燥に注意 月1回程度 花がら摘み
秋(9〜11月) 土が乾いたらたっぷり 不要 種の採取
冬(12〜3月) 控えめ 不要 霜除け(寒冷地)

種から育てる楽しみ

オシロイバナは種から育てるのも簡単で、子どもと一緒に楽しめる植物です。ここでは、種の特徴や採取方法、種まきの時期について解説します。

種の特徴と白い粉の秘密

オシロイバナの種は、直径7〜8mm程度の黒くて丸い形をしています。表面は硬くゴツゴツしており、一見すると小さな石のようです。

種を割ると、中から真っ白な粉が出てきます。これがオシロイバナの名前の由来となった「白粉(おしろい)」です。

この白い粉の正体は、胚乳(はいにゅう)と呼ばれる、種子が発芽する際の栄養源です。デンプンを多く含んでおり、細かい粒子が白く見えるのです。

昔の子どもたちは、この白い粉を顔につけて「おしろい遊び」を楽しんでいました。ただし、後述するように、オシロイバナの種には毒性があるため、現在ではこの遊びは推奨されません。

種の採取方法

オシロイバナの種は、秋(9〜11月頃)に採取できます。花が終わると、花の付け根部分が膨らんで種ができます。

種が熟すと黒く硬くなります。この状態になったら採取のタイミングです。

採取した種は、よく乾燥させてから紙袋などに入れて保管します。冷暗所で保管すれば、翌春まで発芽能力を保ちます。

オシロイバナはこぼれ種でも増えるため、特に採取しなくても、翌年自然に芽が出てくることも多いです。庭の隅などで、知らないうちに芽吹いているのを見つけることもあるでしょう。

種まきの時期と方法

オシロイバナの種まきは、4月中旬〜5月が適期です。気温が15℃以上になったら種まきができます。

種まきの手順:

  1. 種を一晩水に浸けて給水させます(発芽率が上がります)
  2. 種まき用の土または培養土をポットや育苗トレイに入れます
  3. 深さ1〜2cm程度の穴を開けて種をまきます
  4. 土を軽くかぶせて、たっぷりと水やりをします
  5. 日当たりの良い場所に置きます

発芽までは1〜2週間程度かかります。発芽後は、本葉が4〜5枚になったら定植できます。

種まきから育てると、どんな色の花が咲くかわからない楽しみがあります。親株とは違う色の花が咲くこともあるので、ワクワクしながら開花を待つのも一興です。

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オシロイバナの注意点

オシロイバナは育てやすい植物ですが、いくつか注意すべき点があります。特に小さなお子さんやペットがいるご家庭では、以下の点に気をつけましょう。

毒性について

オシロイバナの全草に毒性があります。特に種子と根に毒成分が多く含まれています。

主な毒成分は「トリゴネリン」という物質で、誤って口にすると、腹痛、嘔吐、下痢などの症状を引き起こすことがあります。

ただし、触れたり香りを嗅いだりする分には問題ありません。観賞用として楽しむ範囲では心配はいりません。

注意すべきポイント:

  • 種を口に入れないこと
  • 昔ながらの「おしろい遊び」は避けること
  • 小さな子どもやペットが誤って口にしないよう見守ること
  • 万が一誤食した場合は、すぐに医療機関を受診すること

庭に植える際は、小さなお子さんやペットが自由に出入りする場所を避けるなど、配置を工夫すると安心です。

なお、過度に危険視する必要はありません。適切な管理のもとで観賞用として育てる分には、何ら問題のない美しい花です。

繁殖力の強さと対策

オシロイバナは非常に繁殖力が強い植物です。こぼれ種で自然に増えるため、放置すると庭中に広がってしまうことがあります。

また、地下茎でも広がるため、一度植えると完全に取り除くのが難しくなることもあります。

繁殖を抑える対策:

  • 種ができる前に花がらを摘み取る
  • 不要な芽は早めに抜き取る
  • 鉢植えで育てて繁殖範囲を限定する
  • 地植えの場合は、レンガなどで根域制限をする

繁殖力の強さは裏を返せば「丈夫で育てやすい」ということでもあります。適度に管理すれば、毎年美しい花を楽しめる優秀な植物です。

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オシロイバナにまつわる豆知識

オシロイバナには、その特徴的な性質から生まれた興味深い別名や文化的背景があります。ここでは、知っているとより楽しめる豆知識をご紹介します。

別名「夕化粧」「四時花」の由来

オシロイバナの別名として有名なのが「夕化粧(ユウゲショウ)」です。これは、夕方になると花を開く姿が、まるで夕方に化粧を整えるようだということから付けられました。

ただし、「ユウゲショウ」という名前で呼ばれる別の植物(アカバナ科の植物)もあるため、混同しないよう注意が必要です。

もう一つの別名が「四時花(ヨジバナ)」です。これは、午後4時頃から花が咲き始めることに由来します。英語でも「Four o’clock flower」と呼ばれ、世界共通で時間に注目した名前が付けられているのは興味深いですね。

他にも地域によって様々な呼び名があり、「夕方花」「夕顔」などと呼ばれることもあります。

昔の子どもの遊び

オシロイバナは、昔から子どもたちの遊びに使われてきました。

最も有名なのが「おしろい遊び」です。黒く熟した種を割って、中の白い粉を取り出し、顔につけてお化粧ごっこをして遊びました。

また、種を使ったおはじき遊びも人気でした。丸くて硬い種は、おはじきの代わりにちょうど良かったのです。

花を使った遊びもありました。花の付け根を引っ張って外し、細い糸状の部分を残して「花の指輪」を作る遊びです。色とりどりの花で作った指輪は、子どもたちにとって宝物でした。

現代では、種の毒性への配慮から、これらの遊びは推奨されなくなりましたが、昭和世代には懐かしい思い出として残っている方も多いでしょう。

海外での呼び名

オシロイバナは世界中に分布しており、各国で様々な名前で呼ばれています。

英語圏では「Four o’clock flower(4時の花)」や「Marvel of Peru(ペルーの驚異)」と呼ばれます。後者は原産地であるペルーにちなんだ名前です。

中国語では「紫茉莉(ズーモーリー)」や「夜晩花(イエワンホア)」と呼ばれ、夜に咲く特徴が名前に反映されています。

フランス語では「Belle de nuit(夜の美人)」という美しい名前で呼ばれています。夕暮れから咲く優雅な姿にぴったりの名前ですね。

世界各地で、オシロイバナの特徴である「夕方から咲く」という性質や「美しさ」が名前に取り入れられているのは興味深いことです。

まとめ

オシロイバナは、夕方から咲く独特な習性と多彩な花色が魅力的な植物です。

オシロイバナの主な特徴:

  • 夕方4時頃から開花し、翌朝まで咲く
  • ピンク、白、赤、黄色など多様な花色がある
  • 一つの株に複数の色が咲くこともある
  • 種の中には白い粉(胚乳)が入っている
  • 花言葉は「臆病」「内気」「あなたを思う」など

育て方のポイント:

  • 日当たりの良い場所を好むが、半日陰でも育つ
  • 水はけの良い土壌が適している
  • 水やりは土が乾いたらたっぷりと
  • 肥料はほとんど不要で、放任栽培でもよく育つ
  • 種から簡単に増やせる

注意点:

  • 全草に毒性があるため、誤食に注意
  • 繁殖力が強いため、増えすぎに注意
  • 小さな子どもやペットのいる家庭では配置を工夫する

オシロイバナは、初心者でも簡単に育てられる丈夫な植物です。夕暮れ時に庭に出て、花が開く瞬間を観察するのも楽しいひとときとなるでしょう。

種から育てれば、どんな色の花が咲くかわからないワクワク感も味わえます。

あなたもぜひ、オシロイバナを育てて、夕方の庭を彩ってみませんか?毎日訪れる小さな驚きと発見が、暮らしに彩りを添えてくれることでしょう。

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