アネモネは春の切り花を代表するお花のひとつです。カラフルで薄い花びらに見える部分は実はガク、中心の黒っぽく見える部分が花です。そのすぐ下に着いているフリル状の葉っぱもアネモネの特徴です。
名前はギリシャ語の「風」を意味する「アネモ」から来ています。ギリシャ神話にもよく登場するお花で、その内容から花言葉には怖くてネガティブなものも多いようです。
アネモネの切り花の飾り方
アネモネは茎の長さが30センチ前後しかないことが多く、いろんな色を取り混ぜてミックスで売られることも多いので、そのままアネモネだけで飾るのがオススメです。
一種類だけで飾る場合グリーンの葉っぱをプラスして楽しみたいところですが、アネモネにはフリル状の可愛らしい葉っぱがありますので、グリーンすら必要ないかもしれません。
また、アネモネには日の光や温度によって花を開いたり閉じたりする性質があるので、時間によっての表情の変化を楽しむのも素敵ですね。
アネモネを日持ちさせる水揚げ、管理方法
アネモネは水揚げいいお花なので、切り口を切り戻すだけで飾れます。
アネモネの茎は内部に隙間がある状態で柔らかいので水の汚れには強くありません。茎が腐りやすいので、少なめのお水で管理して水換えも忘れないようにしましょう。
あまり花持ちの良いお花ではありませんが温度が低ければ一週間以上は日持ちします。(20度を超えるくらいになると数日しか持ちません。)
日持ちさせるためには、なるべく涼しい場所に飾ってください。
アネモネの花言葉
アネモネの花言葉は怖いものが多いという話がありますが実際はどうなのでしょうか?
アネモネの品種全般の花言葉は、
確かにネガティブな言葉が並んでいますね。これらはギリシャ神話の悲しい物語に由来しています。
狩りに出かけたある日、アフロディーテは「危険だから獣は追いかけないように」と言いますが、アドニスは猪めがけて槍を投げ、暴れた猪がアドニスを突き殺してしまいす。
悲しみに暮れるアフロディーテは、アドニスの血に神酒をふりまきました。すると、そこから風が2度吹けば花びらが散ってしまいそうなはかない花が咲きました。
ギリシャ語の「アネモ(風)」が語源のアネモネ、花言葉は「はかない恋」になりました。
他にもアネモネに関するギリシャ神話はいくつかあるようです。ヨーロッパでは古くから親しまれていたお花だという証ですね。
しかし、色別で見るとポジティブで前向きな花言葉がついています。
- 赤「君を愛す」
- 白「真実、期待、希望」
- 紫「あなたを信じて待つ」
- 青「堅い誓い」
- ピンク「待望」
とっても可愛らしいアネモネですから、こちらのポジティブな花言葉を信じて明るく楽しく飾ってあげたいですね。
アネモネの切り花、基本データ
分類:キンポウゲ科、アネモネ属
原産:地中海沿岸
サイズ:25~50センチ程度
花サイズ:中輪
販売価格:300~500円(ミックス束で)
出回り時期:10月~4月
参考資料:花屋さんで人気の469種「花図鑑」
まとめ
- 各色ミックスでアネモネだけで飾るのもオススメ
- 茎が腐りやすいので少なめのお水で涼しい場所に置きましょう
- ギリシャ神話がもとで怖い花言葉が多くついている
春になると、とてもお手軽な値段でお花屋さんの店頭に並ぶアネモネの切り花です。日持ちがいいとは言えませんが、カラフルなお花で春の訪れを感じてみませんか?