道端に咲く花がすっかり少なくなった12月。でも、その気になれば飾れる草花はまだまだありますね。実をつけたランタナ、紅葉したエノコログサとヒメツルソバ、雑草と呼ぶには申し訳ない綺麗な植物たちです。夏場の緑色と違い、秋冬の色合いは違った趣があって素敵です。
道端で採ってきた冬の雑草
また何か採ってきたのね!
うん、道端に生えていたんだけど綺麗だったから飾ろうと思ってね\(^o^)/
左から、ランタナの実、紅葉したヒメツルソバとエノコログサ。
ランタナ
ランタナは春から秋にかけて、小さなアジサイのようなカラフルな花をたくさん咲かせる小花です。園芸店でも鉢植えで売られていますが、繁殖力が旺盛なため野生化した状態で空き地や道端にも生えていることが多いです。
ヒメツルソバ
ヒメツルソバはタデの仲間ですが金平糖のような小さくてまん丸な花をたくさん咲かせます。地を這うように広がるのでグランドカバーとして庭や花壇に植えられていることが多いですね。
エノコログサ
エノコログサ、別名ネコジャラシのほうが馴染みのある方も多いでしょうね。一般的には雑草なんでしょうが、ドライフラワーで花材として売られてもいます。ナチュラルなもの以外にもカラフルに着色した物もありますね。
今回見つけたエノコログサは、葉っぱが綺麗に紅葉していたので、そのまま一輪挿しに使ってみました。
一輪挿しに生けてみました
今回の花瓶は和風の雑貨屋さんで購入したもの。本来は「徳利」なのですが、口が小さくて下が広がった形は一輪挿しに使うにはピッタリなんです。
丸い形がランタナの実やヒメツルソバの花とマッチしているし、青い色は紅葉を引き立たせてくれますから最適な花瓶ですね。
ランタナを生ける
まず最初にランタナを生けます。葉っぱと実が一本の茎から枝分かれして出ていることを利用して花留めの役割をしてもらいます。
よく見れば、このランタナの葉っぱも秋色に変色しているんですね。若干黒っぽく見えて落ち着いた感じになっていますね。
ツルヒメソバを生ける
ランタナの隙間を利用してツルヒメソバを生けます。赤がきれいな葉っぱを左側に、ピンクの花が付いている枝は右側に配置してみました。
自然に生えている姿通り地を這うような感じにするために、ランタナの葉っぱを利用します。そのまま挿すと上を向いてしまうのですが、葉っぱの下に挿して押さえることで下を向かせることができます。
エノコログサを生ける
自然のエノコログサは真っすぐ上を向いて生えていますね。このエノコログサにも真ん中から真っすぐ上を向いてもらいました。
もう少し丈の長いエノコログサを採ってくれば「もっと勢いのある一輪挿しになったな~」と若干反省しています。
まとめ
素敵にできたんじゃない\(^o^)/
雑草と呼ぶのは申し訳ないよね。どの花も個性豊かで面白い!
花の種類や本数をなるべく少なくして飾る一輪挿し。そうすることで、それぞれの花の個性が引き立ちます。
自然に生えている姿を想像して、なるべくその姿に近い表情を再現してあげるのが大切ですね。どの植物も、もともと綺麗で素敵なので必要以上のことをしなくても大丈夫。「ほんの少しだけ手助けしてあげる」そんな気持ちで生けてみてくださいね\(^o^)/